撮影日記


2019年05月14日(火) 天気:晴

令和元年 さいしょにお迎えしたカメラは
「1」のつくカメラ

2000年5月にFUJI FinePix S1 Proが発売されたとき,「ついに,600万画素(で記録される)デジタル一眼レフカメラが,手の届く価格になった」と思った。それを購入しようとかなり前向きに考えたものだが,仕事が忙しい時期と重なったために購入の機会を逸した(2015年9月7日の日記を参照)。実際にはじめてデジタル一眼レフカメラを購入したのは,2004年の年末である。そのとき選んだ機種は,Nikon D70であった(2004年12月30日の日記を参照)。

例年にくらべて今年は,カメラやレンズを購入するペースが大きく低下している。
 今年になってから購入したレンズは,いまのところAF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-200mm F3.5-5.6G IF-EDだけである(2019年3月6日の日記を参照)。また,今年になってから購入したカメラは,FUJIX DS-300だけである(2019年4月6日の日記を参照)。ただしこれは,カメラそのものではなく,付属品の入手がおもな目的だったので,都合,計3台を購入することになった(2019年4月17日の日記を参照)。
 時代が,平成から令和にかわった。先のレンズとカメラは,それぞれ,平成時代の最後に買ったレンズとカメラということになった。
 令和の時代になってからはまだ,カメラもレンズも1つも買っていない。あたらしい時代を記念して,なにかカメラを買っておくことにしようと思う。

「元年」だから,「1」がつくカメラを買おうと思う。
 「1」がつくカメラとして,ぜひ入手しておきたいものは,FUJI FinePix S1 Proだ。先に書いたように,はじめて積極的に購入しようと考えたデジタル一眼レフカメラでありながら,結局,入手していないものである。最近,twitter上でやりとりをしている人がFUJI FinePix S1 Proを入手していたことも,大きな刺激となっている。
 インターネットオークションの出品物を検索してみると,数は多くないが,手ごろな価格のものがいくつか出品されている。そのうち1つに狙いをつけておきながら,見落としなどがないか眺めてみた。
 そして,ある出品物にねらいを定めて入札。幸か不幸か競合者はあらわれず,開始価格で無事に落札できた。
 令和元年にさいしょに買ったカメラは,計画通りに「1」のつくカメラとなった。

FUJI FinePix S1 Proではなく,Nikon D1である。
 Nikon D1も,ぜひ入手しておきたいカメラの1つであった。
 以前,Nikon D1をご提供いただいた(2016年2月15日の日記を参照)のだが,昨年,突然メモリカードを認識しなくなり,撮影ができない状態になってしまった(2018年10月11日の日記を参照)。Nikon D1は,はじめて多くの人に,デジタル一眼レフカメラが手の届くものになったと思わせたカメラである。歴史的に,大きな意味をもつ存在だ。そのうえ,せっかくのご厚意でご提供いただいたものである。動かないままの状態であることは,あまりにも悲しい。撮影できる状態のものを,ぜひとも確保しておきたかったのである。

撮像素子の画素数が266万画素というのは,少々ものたりない。Nikon D1が出力するJPEG画像は,やや緑がかった印象がある。最近のデジタル一眼レフカメラにくらべれば,どうしても見劣りする面はあるが,撮影した画像を確認できる液晶モニタを内蔵するなど,必要な機能はじゅうぶんに確保している。そして,フィルムカメラの上位モデルであるNikon F100に似たボディは,ファインダーの見え具合は快適で,手に持ったときの質感も上質なものを感じる。
 インターネットオークションでの出品を眺めるかぎりでは,後継機のNikon D1Xも安価に出回っているように見える。それならば,少しでも数値上のスペックが高い,Nikon D1Xを選択するということも考えられるのだが,歴史的な価値とご厚意をたいせつにしたいという思いから,やはりNikon D1を入手しておくことにしたのである。


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