2019年05月27日(月) 天気:曇のち雨
SDカードの相性問題
古いデジタル機器には,「相性」という問題がつきまとうようだ。
たとえば,初期のデジタル一眼レフカメラFUJIX DS-505Aは,記録メディアとして,PCMCIA型のフラッシュメモリカードを使う。これは一定の規格にもとづいてつくられているはずなのだが,なぜかFUJIXのブランドで発売されているものしか認識しない。ノーブランド品ではなく,IO DATAのように多くのユーザがいるはずのメーカーの製品であっても,認識しない(2019年4月28日の日記を参照)。アダプタを使用したCFカードも,まったく認識しない。ただし,アダプタを使用したSDカードは,認識される。
それ以前に発売されたデジタル一眼レフカメラKodak DCS 460は,記録メディアとして,PCMCIA型のハードディスクドライブを使うことになっていた。そのソケットには,PCMCIA型のフラッシュメモリも使うことができるが,FUJIXのブランドのものだけでなく,そのほかのブランドで発売されているものも認識する。また,銘柄が限定されるが,アダプタを使用したCFカードも使用できる(2016年4月9日の日記を参照)。
相性の問題はあるものの,これまでになんとか,以下の問題は解決できた。
・Kodak DCS 460で使えるCFカードはないか?
→使える銘柄を見つけた。
・FUJIX DS-505Aで使えるCFカードはないか?
→CFは使えるものが見つからないが,SDカードが使えた。
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つぎに解決したい問題は,これだ。
・Kodak DCS Pro 14nで使えるSDカードはないか?
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Kodak DCS Pro 14nには,CFカードのスロットとSDカードのスロットが設けられている。これまで,CFカードは問題なく使えているし,アダプタを使えば,SDカードをCFカードのスロットで使うこともできる。
しかし,SDカードのスロットで使えるSDカードが見つかっていないのである。
取り扱い説明書によれば,2GB以下のカードであれば使えるはずである。しかしながら,pqi製の2GBのカードはまったく認識されない。SDカードの相性の問題のようだが,カメラが故障しているという可能性がないとは言い切れない。
そのようなとき,たいへんありがたいことに,使わないからと小容量のSDカードをご提供いただけることになった。
さっそく,TOSHIBAの256MBのSDカードを,カメラに挿入した。問題なく認識され,カメラのディスプレイに記録可能枚数(24)が表示された。
HAGIWARAの1GBのSDカードも認識され,記録可能枚数(110)が表示された。また,GREENの128MBのSDカードも認識された。
しかし,Panasonicの2GBのSDカードは認識されなかった。
今日のところの結論。
Kodak DCS Pro 14nで,1GB以下のSDカードには相性の問題もなく,使えるようである。
しかしながら,2GBまで対応しているはずだが,2GBのカードには相性の問題があるようだ。いまのところ,Kodak DCS Pro 14nで使える2GBのSDカードは,見つかっていない。
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さて,これらの小容量のSDカードは,ほかのカメラでも認識されるだろうか。
アダプタを使用して,FUJIX DS-505Aに装填した。
すると,フォーマットのエラーが表示された。フォーマットのエラーなので,カード自体は認識されている。
カメラでフォーマットの処理をおこなうと,カードは認識され,199という記録可能枚数が表示された。
なお,さらに小容量の128MBのカードも同様にフォーマットのエラーとなるので,フォーマットの処理をしたところ,記録可能枚数は199が表示された。どうやら,FUJIX DS-505Aは,どんなに大容量のメディアを用いても,199コマまでしか管理できないようだ。
ところが,FUJIX DS-505AでフォーマットしたSDカードを,Kodak DCS Pro 14nに装填すると,まったく認識されない。この場合,SDカードをパーソナルコンピュータに接続して,FAT16形式でフォーマットしなおす必要がある。
FUJIX DS-505Aでのフォーマット形式と,kodak DCS Pro14nでのフォーマット形式には,なんらかの違いがあるようだ。
ということで,本日のまとめ。
・1GB以下の小容量のSDカードは,DSC Pro 14nで使える。
・これらのSDカードは,アダプタを使えば,DS-505Aで初期化して使える。
・DS-505Aで初期化したSDは,DCS Pro 14nで認識しない。
(FAT16で初期化しなおす必要がある。)
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このたびは,小容量のSDカードをご提供いただいたことに,あらためて深く御礼申し上げたい。
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