2019年02月23日(土) 天気:晴
ISO 80は夜景に厳しい
先週は東京で仕事があったが,今週は大阪で仕事である。もちろんカメラを携えているのだが,今日はKodak DCS 460を用意した。仕事が終わるのは夜なので,結局,屋内や夜景を撮るしかない。
Kodak DCS 460の感度は,ISO 80である。この値にしか,設定できない。
デジタルカメラは,年々,その数値的スペックが向上している。古いデジタル機材とあたらしいデジタル機材との埋められない差は,高感度特性と連写性能にあると思っている。高感度特性について,Kodak DCS 460は,現代の基準から考えれば,じつに残念なスペックである。
連写の面でも,少々残念だ。Kodak DCS 460での連写は2コマまでであり,データの記録に1コマあたり10秒以上かかる。ただし,動くものを追いかけるような撮り方をするのでなければ,目立たない問題である。
数値的にもっとも目立ちわかりやすいものは撮像素子の画素数であるが,1000万画素をこえていればワイド四つ切くらいにはじゅうぶんに出力できるので,600万画素のKodak DCS 460でもさほど見劣りするものではない。私の手元にあるKodak DCS 460は,JPEGファイルとして出力する機能がなく,色の調整が面倒である。また,状態が悪くなっている可能性もあるのだが,思ったような色がなかなか得られない。このように発色についてはユーザの腕次第なところもあるし,「古い」ことは「悪い」ことではなく,1つの「個性」としてとらえることも可能である。
ともあれ,ISO 80にしか設定できないKodak DCS 460を夜に使おうと思えば,明るいレンズを用意するしかない。そこで今日は,NIKKOR-S Auto 5.8cm F1.4と組みあわせることにした。
非Aiレンズだから,カメラボディはもちろんAi連動ピンを撤去したNikon F90Xにつけかえたままである。
結果として,F1.4の明るいレンズを用いても,Kodak DCS 460での夜景の撮影には無理があった。
少なくとも,Nikon D5000のように,手持ちでお手軽にできるものではない。
Kodan DCS 460, NIKKOR-S AUto 5.8cm F1.4
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