撮影日記


2018年06月23日(土) 天気:雨のち曇

テレコンバータとエクステンションチューブの威力

ミノルタの「インテリジェントカード」システムは,おもしろい(2018年3月13日の日記を参照)。ミノルタαのiシリーズやxiシリーズのカメラに,機能を追加できるシステムである。追加できる機能は,たとえば「多重露出」や「オートブラケティング」など,最近の多機能なカメラであればはじめから用意されていそうなものばかりだ。だからこれを,単純に「時代遅れ」と見下すことも可能である。しかし,特殊な機能であれば「使いたいとき」に「使いたいものだけ」を使えるようにできればじゅうぶんであり,それだけ操作もシンプルになって好都合である。また,カードを差し替えるという操作そのものも,おもしろいものである。
 今日は,「ファンタジー」カードではなく,「多重露出」カードを使う。

MINOLTA α-7xi, AF50/3.5Macro, Konica 100

1つのコマに,ピントをあわせた花と,大きくピンボケにした花とを重ねて露光した。ピンボケにしたほうの花は,ほどよくなめらかにボケてくれている。

MINOLTA α-7xi, AF50/3.5Macro, Konica 100

ピント位置をずらしたものを重ねて露光すれば,「ファンタジー」カードと同等のことができる。「ファンタジー」カードは,これを自動的に一定の割合でおこなってくれるわけだ。

譲っていただいたTAMRON SP 90mm F2.5 (52B) (2018年5月23日の日記を参照)では,期待通りの「とろけるようなボケ」を楽しんでいる。ところで,TAMRON SP 90mm F2.5を送っていただいたとき,そこには,オートフォーカスレンズに対応したテレコンバータと中間リングという,まったく予期せぬものも同封されていた。

ニコン用かと思ったが,ミノルタAF用のものであった。
 これは,「MINOLTA AF 50mm F3.5をもっとまじめに使いなさい」というメッセージに相違ない。
 MINOLTA AF 50mm F3.5 Macroを買ったのは,「ファンタジー」カードを含む,ミノルタ「インテリジェントカードシステム」をもっと楽しむためである(2018年3月20日の日記を参照)。そういう,キワモノ的な楽しみだけでなく,もっとまじめに撮影に使いなさい,というご指導であると理解することにした。

MINOLTA α-7xi, AF50/3.5Macro, Kenko TELEPLUS SHQ 1.5x, Konica100

MINOLTA AF 50mm F3.5 Macroの撮影倍率は1/2倍までだが,テレコンバータを併用すれば,少しは撮影倍率を高くできる。背景のボケ具合に,とくに悪い影響は見られない。

MINOLTA α-7xi, AF50/3.5Macro, TELEPLUS SHQ x1.5, Extension Tube 36mm, Konica100

テレコンバータにくわえて,さらに中間リングも併用する。撮影倍率だけは,かなり高くすることができる。

MINOLTA α-7xi, AF50/3.5Macro, TELEPLUS SHQ x1.5, Extension Tube 36mm, Konica100

しかし,さすがにこの組みあわせでは無理があるのか,ファインダーではピントをじゅうぶんに確認することができない。幸いにもオートフォーカスは,なんとか効いたようである。
 まあ,なにごとも「ほどほど」で済ませるべきで,過ぎたるは及ばざるがごとしなのである。


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