撮影日記


2018年03月20日(火) 天気:曇

はじめて入手したミノルタα用単焦点レンズ

ミノルタのインテリジェントカード「ファンタジー」は,期待通りにおもしろいものであった(2018年3月18日の日記を参照)。これによって,入手して以後ほとんど使い道を見いだせなかった,MINOLTA α-8700iやMINOLTA α-7xiなどを積極的に使いたい場面が出てくるだろう。これらは,よくつくりこまれた中級ないし上級モデルである。まったく使わないのは,もったいない。「ファンタジー」カードのモードは,使いたいカメラがMINOLTA α-8700iやMINOLTA α-7xiなどでなければならない,強い理由になりうるものである。
 MINOLTA α-8700iやMINOLTA α-7xiを今後も積極的に使っていこうと考えると,それなりのレンズがほしくなる。ミノルタα用の純正レンズとしては,MINOLTA AF 35-70mm F4やMINOLTA AF xi zoom 28-105mm F3.5-4.5といった標準ズームレンズを入手している。MINOLTA AF 35-70mm F4はMINOLTA α-7000の時代に発売された初期のズームレンズであるが,明るさや焦点距離の範囲に無理をしていないせいか,写りはしっかりとしたものである。MINOLTA AF xi zoom 28-105mm F3.5-4.5は,MINOLTA α-7xiの時代に発売された標準ズームレンズで,パワーズーム機能などにも対応している。
 冷静に考えれば,MINOLTA AF xi zoom 28-105mm F3.5-4.5さえあれば,大半の撮影場面には対応できるだろう。しかも,MINOLTA α-7xiの機能をフルに活用できるという面でも,これさえあればじゅうぶんであるというレンズだ。これで対応できない被写体は,超広角レンズ,超望遠レンズに接写用レンズの領域である。「ファンタジー」な写真を撮るには,花の接写をしたい。そこで,MINOLTA AF 100mm F2.8 MACROあるいはMINOLTA 50mm F2.8 MACROとの「よい出会い」がないか,さがしもとめることにした。
 これらのレンズは,インターネットオークションでもよく見かけることができる。条件のよさそうなものを選んで何件か入札しておいたが,終了が近づくと競合が起こり,期待する価格をこえるようになる。そのとき,MINOLTA AF 50mm F3.5 MACROというレンズがあることに,はじめて気がついた。日本カメラショー「カメラ総合カタログ」では,vol.108 (1994年)が初出で,「1994年4月下旬発売予定」と記されている。その後,vol.120 (2004年)まで,掲載があった。AF 50mm F2.8 MACROにくらべれば発売期間の短かった,廉価版レンズである。入札しておいたところ,これは想定していたよりずっと低い価格で落札できた。

ミノルタα用の単焦点レンズを入手したのは,これがはじめてである。レンズの表面に汚れがあり,鏡胴もくたびれているが,軽く掃除したところほぼ問題なく使えそうな状態になった。これから,いろいろな花が咲く季節である。「ファンタジー」カードとMINOLTA AF 50mm F3.5 MACROで,ファンタジーな世界をいろいろと撮ってみたいものだ。
 なお,MINOLTA AF 100mm F2.8 MACROとMINOLTA AF 50mm F2.8 MACROは,どちらもF2.8という明るいレンズであるだけでなく,等倍までの撮影にも対応している。それに対してMINOLTA AF 50mm F3.5 MACROで撮影できるのは,1/2倍までだ。1/2倍であれば,SIGMA AF 70-300mm F4-5.6 DL MACROやSIGMA AF 28-80mm F3.5-5.6 MACROでも対応できる撮影領域であるが,明るさを欲張っていないレンズは,きっと高性能であると期待できる。そのほか,純正の単焦点レンズには,なんとなく信頼感もある。気持ちよく撮影を楽しむには,こういうレンズも必要なのである。


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