2018年03月13日(火) 天気:晴れ
インテリジェントカードでミノルタαを見直せるか?
先週末に発生した急用は,なんとか一段落がついた。昨夜,広島へもどる途中に,八百富写真機店大阪駅中央店に,ちょっとだけ立ち寄った。
ジャンクコーナーには,いつものようにたくさんの一眼レフカメラやレンズが並んでいるが,とくに「これを救出しておかねば」というものはない。コンパクトカメラは,そもそも並んでいる数が少ない。こういう場所に出てくるようなカメラが,はっきりと減少傾向にあるということだろうか。棚の下のほうには,しばらく前からモノレールタイプの4×5判カメラが並んでいる。そのうち1台には,袋蛇腹がついている。いずれもお手頃な価格なので,もしいま,モノレールタイプのカメラを所有していないのであれば,ぜひとも連れて帰りたいようにも思う。幸か不幸か,すでにモノレールタイプのカメラは入手しており(2003年6月22日の日記を参照),その出番もめっきり少なくなっているのが,情けない現状だ。
ジャンクコーナーにはおもしろそうなものが見あたらないが,時間もあまりない。お店を出ようとしたとき,ショーケースに違和感があった。なにか,おもしろそうなものが,見えたような気がしたのである。あらためて凝視すると,小さなメモリカードらしきものがある。12枚のカードがきっちり並べられたケースが,2つ並んでいた。1つ1つのカードには,なにやら文字が書いてある。
それは,ミノルタのインテリジェントカードだった。
ミノルタのオートフォーカス式一眼レフカメラのうち,「i」シリーズと「xi」シリーズのカメラは,(一部の下位機種を除いて)このインテリジェントカードシステムに対応している。適合するカードを装着することで,カメラに機能を追加することができるようになっているものだ。
インテリジェントカードは,大きく3つに分類されている。
1つ目は「フォトテクニックカード」と称して,「撮影テーマごとに最適な描写効果が得られる」(日本カメラショー「カメラ総合カタログ」vol.106,1993年)ものとなっている。後にCanon EOS kissなどで取り入れられたイメージプログラムAE機能を追加できるもの,と考えればわかりやすいかもしれない。たとえば「ポートレードカード」「スポーツカード」「クローズアップカード」などがラインアップされている。イメージを切りかえるには,カードを購入してさしかえる必要があるので,Canon EOS kissなどのイメージプログラムAEのように,ダイアルを回すだけで複数のイメージから選択できるような簡便さはない。
2つ目は「スペックアップカード」と称して,「必要な撮影機能をプラスできる」(日本カメラショー「カメラ総合カタログ」vol.106,1993年)ものとなっている。これには「インターバルカード」「多重露光カード」など多くの種類がラインアップされており,Nikon F-501やNikon F90などが裏蓋を「マルチコントロールバック」に交換することで多機能化させることに似たものとみなせそうだ。
3つ目は「カスタムカード」となっており,これを装着することで,カメラのボタンに割り当てる機能や操作方法の一部を変更できるようになる。
八百富写真機店にあったインテリジェントカードは2つのケースにわけておさめられていたが,1つは「フォトテクニックカード」で1枚200円,もう1つは「スペックアップカード」で1枚300円となっていた。ともあれ,19時59分発の「みずほ611号」に乗りたいので,時間があまりない。店員さんをよんで,目についた3枚を購入した。
これまで,ミノルタαシリーズのカメラは何機種か入手してきたが,特徴あるレンズを入手できていないせいか,あまり使うこともなかった。インテリジェントカードシステムを利用することで,私のてもとで出番がなく埋もれていた,MINOLTA α-8700i,α-7700i,α-5700iおよびα-7xiに,活躍する機会を与えることができるだろうか?
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