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2025年08月23日(土) 天気:晴久しぶりに「井仁の棚田」を訪れた昨年夏以来,お米の供給に不安定さが感じられるようになっている。その間に小売価格は,大きく上昇した。以前は3000円ほどでブランド米10kgを購入できていたのが,現在では5kgで4000円をこえるようになっている。最近はすこし価格が落ち着いてきたようで,ブランド米ではなくブレンド米であれば5kgで3000円ほどで買えるようになっているが,それでも数年前の2倍をこえる状況である。なお,アメリカや台湾からの輸入米であれば,もう少し安価に購入できるようであるが,まだ試していない。 今年は例年以上に猛暑になっており,さらに梅雨どきの降水量も全国的に少なかったため,お米の収穫に影響がでることが懸念されていた。かなりのところで,なんとかなったようではあるが,それでも影響がなかったわけではない。そうすると,なんとなくではあるが,実際にお米ができているのかどうか,自分の目で見たくなるというものである。見たからといって,なにかがわかるわけではなく,ましてや,なにかできることがあるわけではないが,お米が実っているところを見ておきたいのである。 広島市内を出発するころに全体に曇りがちの空模様だったが,井仁に到着したころには,晴れ間が広がっていた。快晴という状況ではなく,ほどほどに雲があることは,画面に変化が生じるのでむしろ好都合である。このSIGMA AF 14mm F3.5レンズは,まだデジタル一眼レフカメラが一般的なものになる前に発売された古いものであるが,ライカ判サイズの撮像素子をもつデジタルカメラで使っても,周辺部まで大きな問題なく像を結んでくれる。いわゆるAPS-Cサイズの撮像素子をもつデジタルカメラでも,じゅうぶんな超広角レンズとして使えるのがありがたい。 ![]() Nikon D2X, SIGMA AF 14mm F3.5例年であれば,ここでは9月前半に刈り入れがおこなわれる。だから訪れたときには,田でなにか作業をしているような人の姿は見られなかった。刈り入れはおそらく,来週か再来週くらいであろうか。そのころには,ここを見学に多くの人が訪れるだろうが,今日はほかに訪れる人を見かけることはなかった。おかげで,のんびりと風景を撮ることができる。田は全体に黄色っぽく,稲は順調に実っているようであるが,今年は作付けをしていないと思われる緑色の区画も目立っている。 ![]() Nikon D2X, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED展望台から眺めると,上のほうにある住宅のそばに,色づいたものが見える。望遠レンズで眺めてみると,盆灯篭であった。これはお墓のそばに供えられるもので,初盆の場合には白いものが供えられる。毎年,お盆が近づくと,スーパーマーケットやホームセンター,さらにはコンビニエンスストアの店頭にも並べられるようになる,まさに広島の風物詩といえるものである。ただしこれは,広島県内でも西部の安芸国に該当する地方で見られるものであり,東部の備後国に該当する地方では見られない。そのため,個人的には縁のない風習である。 ![]() Nikon D2X, AF Zoom-NIKKOR ED 70-300mm F4-5.6D今日は,使うカメラの1つに,Nikon D2Xを選ぶことにした。古いとはいえ,いわゆる「ニコンのひと桁モデル」である。発売された当時は,最高の性能を誇った機種の1つであるといえる。ただ,大きくて重いカメラなので,日常的に携帯したくなるようなものではない。撮像素子の画素数は1200万画素で,一般的な用途にはじゅうぶんであるし,撮像素子の大きさはいわゆるAPS-Cサイズであるが,ファインダーは広くて見やすく,とても撮りやすいカメラである。そして,連写の性能は一般的な用途には過剰なレベルである。これまで,過剰ともいえる連写の性能がほしいとき以外に持ち出すことが少なかったので,たまにはきちんと使ってみようと考えたのである。撮像素子の大きさがいわゆるAPS-Cサイズだと,広角レンズで撮りたいときにやや不都合を感じることもあるが,SIGMA AF 14mm F3.5があるから,大きな問題ではない。そして,望遠レンズでの撮影ではむしろ好都合だったわけである。 ![]()
*1 「日本の棚田百選」選定 (農林水産省) ※Internet Archivesのデータ |
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