撮影日記


2025年03月28日(金) 天気:晴

「青春18きっぷ」で広島から大阪市立中央図書館へ

「青春18きっぷ」は,JR全線の普通列車に乗り放題のきっぷである。いわゆる,春休み,夏休み,冬休みのシーズンに,期間限定で発売される。1982年に発売された当初は,1日中乗り放題のきっぷが5枚つづりの状態になっていた。1人が5回にわけて使ってもよいし,5人で1枚ずつわけて各自が使うということもできた。その後,1枚のきっぷに日付のスタンプを押すところが5箇所設けられ,5回分使えるという形式にかわった。きっぷを1枚ずつわけることができなくなり,複数人で使用するときはグループでいっしょに行動しなければならくなった。このとき,きっぷの利用に関する自由度が,少し下がった。
 この冬の発売分から「青春18きっぷ」の利用方法が大きく変更され,「1人が5回使える」のが,「1人が5日間連続して使える」になった。これによって,いかなる形であっても複数人でシェアすることができなくなった。一方で,自動改札を通ることができるようになったことと,少しだけ価格の安い3日用が設定されたことが,アピールされている。しかし,自由度と割安感が大幅に低下したことは間違いない。これを改悪であると評価する人が出てくるのも,当然であろう。
 しかし,以前よりはメリットが減ったとはいえ,「青春18きっぷ」を利用すると少しは安く移動ができることは間違いない。週末の3日間で往復したいときには,むしろ好都合かもしれない。広島から大阪までJRの運賃は片道5720円である。「青春18きっぷ(3日用)」は10000円なので,往復すれば「元はとれる」ことになる。

青春18きっぷ(3日用) 連続する3日間,普通列車に乗り放題のきっぷ。複数人で使用することはできない。
昨年夏までの青春18きっぷ 1人で5回,普通列車に1日中ずっと乗り放題になる。複数人で同時に使うこともできた。
発売初期の青春18きっぷ 普通列車に1日中ずっと乗り放題になるきっぷが5枚つづりで発売された。1枚ずつばらして使うこともできた。

今日は午後からお休みを取って,広島から大阪に向かうことにした。広島駅を12:50に発車する普通列車に乗れば,三原駅,岡山駅,相生駅,姫路駅で乗り継いで,大阪駅に18:43に到着できる。

広島駅から大阪駅に普通列車を乗り継いでいく行程(2025年3月28日現在)
到着発車列車備考
 広島12:50普通 糸崎行き短い3両なので混雑しやすい
乗り継ぐ列車は三原始発なので三原で下車
14:04三原14:35普通 岡山行き岡山方面からの折り返し,14:30ころ入線
短い3両,岡山寄りの階段より後ろに止まる
岡山からの相生行きが後ろ寄りにとまるので,後ろのほうに乗るのがよい
16:11岡山16:12普通 相生行き岡山駅ではすぐ向かいに停車
4両編成 混雑するがすぐに空く
17:18相生17:20普通 姫路行き相生駅ではすぐ向かいに停車
すぐに入線してくる
17:39姫路17:42新快速 草津行き有料座席車両(9号車)あり
18:43大阪 大阪市立中央図書館へ行くなら尼崎で乗り換え

ところで,大阪市立図書館は,平日は20:30まで利用できる。そのうちの大阪市立中央図書館に行けば,1949年10月号以降「アサヒカメラ」のバックナンバーを閲覧できるようである。1949年10月号といえば,戦後の「復刊第1号」である(2008年3月24日の日記を参照)。大阪市立中央図書館へ行くならば,尼崎駅でJR東西線の電車に乗り換えて海老江駅で下車する。そして,地下鉄千日前線の野田阪神駅から西長堀駅まで乗車すれば,19時過ぎには大阪市立中央図書館に到着できる。「アサヒカメラ」1冊を閲覧する時間は,じゅうぶんにある。
 カウンターで申請すれば,15分ほどで資料を出してもらえる。参照したい記事は,国立国会図書館デジタルコレクションの検索で断片だけを見ることができていた,関式サロン露出計の関実氏に電話連絡が取れた,というものである(2025年3月25日の日記を参照)。それは1992年5月号に掲載された1ページだけの記事であり,「(関式サロン露出計の後継である)セノガイドが最近,話題になっているようだ」という内容のものであった。そのなかで,発売元の関実氏に連絡が取れたところ「再発売の意思はない」「仕事は辞めた」ことがわかり,「元気そうである」ことが確認できたというものである。関実氏名義の特許・実用新案の出願が1991年で終わっていることと,このときに「仕事は辞めた」という発言があったことは,時期的に整合しているといえる。残念ながら,関実氏の背景にある,写真に関するなにかが見えてくるような内容は含まれていなかった。

大阪市立中央図書館には,「日本カメラ」のバックナンバーも収蔵されている。ずっと以前,1980年前後だと思うのだが,そのころの「日本カメラ」で,「バカチョンカメラという言葉はよくないので,業界としてはコンパクトカメラに言いかえる」という内容の記事を見たような気がしている。具体的にどのようなことが書かれていたのか,その記事を見つけ出したいと考えているのだが,大阪市立中央図書館に収蔵されている「日本カメラ」は2015年以降のものだけなので,ここでは目的を果たすことができなかった。

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