撮影日記


2024年06月19日(水) 天気:晴

梅雨がすぐそこです

広島は,まだ梅雨入りしそうな気配がない。喫茶店の前におかれた黒板に書かれた,「梅雨がすぐそこです」というメッセージが,書き換えられるのはいつになるだろうか。

FUJI FinePix 30i

この画像を撮ったFUJI FinePix 30iは2001年に発売されたデジタルカメラで,音楽プレーヤ機能を内蔵していることが大きな特徴である。そのような付加価値がある一方で,カメラのスペックには割り切りが見られる。撮像素子の画素数こそ200万画素のものを使っているが,ピントが固定焦点なのである。とはいえ,200万画素もあるおかげで,黒板に書かれた文字もじゅうぶんに読むことができる。

FUJI FinePix 30i

もっと情報量の多い,工事の看板もなんとか読み取れる。
 それに対して,同じ看板を,30万画素の撮像素子を使っているデジタルカメラ,1995年に発売されたFUJIX DS-220(2022年12月14日の日記を参照)で撮った場合,文字はかろうじて読み取れるかどうかという程度になる。

FUJIX DS-220A

そののち,コンパクトデジタルカメラに300万画素くらいの撮像素子が使われるようになったころには,「画質のためには,画素数よりも階調が重要。いたずらに画素数を増やすと1つ1つの画素が小さくなって,階調の表現に不利。」という主張が雑誌などで見られていた。デジタルカメラが画質を意識できるようになるのは,撮像素子の画素数が100万画素をこえてからのことであり,画質について堂々と語るようになるのは,撮像素子の画素数が200万画素をこえるようになってからのことだと考えるとよいのかもしれない。


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