撮影日記


2024年06月13日(木) 天気:晴

Nikon D1はやっぱりいいカメラ

久しぶりにNikon D2Hを使ってみたら,こんどは,Nikon D1も使ってみたくなったのである。Nikon D1が発売される直前のころは,すでにコダックやフジなどから何機種かのデジタル一眼レフカメラが発売されていた。しかしそれらは,一般的な一眼レフカメラにくらべると大きなものばかりであった。Nikon D1はけっしてコンパクトなカメラではないが,それでも一眼レフカメラとして無理なくまとまった姿のカメラである。また,それまでのデジタル一眼レフカメラがのきなみに100万円近くあるいはそれ以上のもので,個人として購入するにはまったく無縁としか思えないものだったのに対し,65万円という価格はずいぶんと現実的に感じられるものだった。一方で,撮像素子は200万画素台のもので,いつかは600万画素のデジタル一眼レフカメラがほしいと考えていただけに,まだ物足りなく感じるものだったのもたしかである。
 ともかく,デジタルカメラの基本的なスタイルを確立した機種であるととらえている。それは,完全な一体型のボディ,液晶モニタの内蔵,JPEG出力の完備,(SCSIやシリアルインタフェースではなく)IEEE 1394によるパーソナルコンピュータとの接続という要素をすべて満たしているためである。
 Nikon D1より前のデジタル一眼レフとしては,Kodak DCSシリーズが主流だったと感じている。このシリーズは既存のライカ判のフィルムカメラ(Nikon F5やCanon EOS-1など)にデジタルバックを組みあわせたものとなっており,カメラボディがいたずらに大きい。利用しているカメラが高級機であるため,ファインダーの見え具合も良好であるが,どれも撮像素子の大きさがライカ判より小さいために,ファインダースクリーンに実際に写る範囲を示す枠がひかれている。

それに対してNikon D1は,ライカ判よりも小さい,いわゆるAPS-Cサイズの撮像素子を利用しているが,ファインダーいっぱいに像が見えるようになっている。これは使い心地に大きく影響する。そのボディは,フィルムカメラの高級機Nikon F100に相当するものらしく,ファインダーの見え具合がきわめて良好であることにも納得ができるというものである。

これも決して軽いカメラではないが,扱いにくいというわけではない。

Nikon D1, AF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-200mm F3.5-5.6G IF-ED

お手軽に高倍率ズームレンズを装着してカメラを振り回すのも,問題ない。1つの木に,ずっとまとわりついているカラスがいたので,しばらく眺めてみることにした。Nikon D1は,Nikon D2Hほどではないが,それまでのデジタル一眼レフカメラよりは連続撮影の能力に余裕がある。仕様では,最大で毎秒4.5コマ,21枚までの連写ができることになっている。これくらいであれば,適当に振り回していても,いろいろな状況が写りこんでくれる。 こういう被写体は,Nikon D2Hで撮ってみるべきだったかもしれない。


Nikon D1, AF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-200mm F3.5-5.6G IF-ED

Nikon D1は,画素数はNikon D2Hよりさらに少ないわけだが,実際には1000万画素級のイメージセンサを使用おり,4つの画素を1つの画素として扱うようにすることで,表現できる階調を確保しているとのことである。画素数だけでは語れない,画質を意識したカメラということになる。また,600万画素あれば四つ切サイズくらいまではじゅうぶんに出力できるが,200万画素もあればカビネ判サイズくらいの出力には問題ない。そして,展示に使う作品を撮る場合や,書籍の見開きや表紙などで大きく使いたい場合などでなければ,たいていの場合はそれで間にあうものである。だが,余裕のある画素数で撮っておきたいと思うその気持ちについて,否定はしない。

Nikon D1, AF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-200mm F3.5-5.6G IF-ED

画素数の多いカメラであれば,電車の正面に貼られたステッカーの文字も解読できそうなものである。


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