撮影日記 |
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2024年05月04日(土) 天気:晴夜のコンデジ散歩最近,コンパクトデジタルカメラで撮った画像が「エモい」とされているようである。語源には諸説あるようだが,少なくとも悪い意味で使われるものではないようである。去年あたりまでは,フィルムで撮った画像が「エモい」とされていたようだが,それにかわってコンパクトデジタルカメラに流行が移ってきたように感じられる。フィルムで撮ることがそろそろ飽きられてきたのか,それとも相次ぐフィルム価格や現像代の上昇に耐えがたくなってきたのか。フィルムについては価格の上昇だけでなく,入手そのもののが困難な時期もあった。入手できないでいるうちに冷めてしまったというのならば,その影響は無視できないことになる。フィルムの入手難を補うかのように,期限切れフィルムが流通し,それで撮るとさらに「エモい」ことになるとされていた時期もあったが,これもあまり耳にしなくなっている。そろそろ飽きられてきたのかもしれないし,期限切れフィルムの大規模な鉱脈が掘りつくされてしまい,これもまた入手が困難になってきたのかもしれない。 そんな流行に影響されたので,久しぶりにコンパクトデジタルカメラを使ってみることにする。なにを使おうか迷うところだが,2005年に発売されたFUJI FinePix F10を使うことにした。 まず,大きさが手ごろである。コンパクトデジタルカメラというからには,携帯しやすいサイズであってほしい。それでいて,小さすぎると携帯するには都合がよくても,実際に撮るのはすこしばかりやっかいなこともある。FUJI FinePix F10は,高さも幅もコンパクトだが,厚みについてはやや大きい。そのぶん,電源スイッチやシャッターレリーズボタンなど,上面に配置されているボタンが押しやすい。 古い機種を使おうとしたとき,バッテリーパックの劣化が進んでいる場合がある。幸い,手元にあるFUJI FinePix F10用のバッテリーは,まだそこそこ元気である。本体に厚みがあってバッテリーパックもやや大きめのものになっているため,そのぶん,少しばかり劣化したところでも,バッテリーのもちがよく感じられるのかもしれない。 また,いまは使う予定はないものの,防水ケースを確保している。 これを使えば,たとえば,滝のしぶきなどものとものしない撮影も可能になる(2017年11月5日の日記を参照)。 FUJI FinePix F10 (FUJINON ZOOM LENS 8-24mm F2.8-5.0, at ISO 100)そういう事情もあって,いろいろと確保しているコンパクトデジタルカメラのうちでも,とくにいつでも使えるように準備しておきたい機種なのである。 ただ,なにかと忙しくて,カメラで遊んでいる時間をなかなか確保できない。余裕ができたのは,すっかり夜になってからのことであった。夜にカメラをもってうろうろしていると不審者扱いされるのではないかという懸念もあるが,まだそれなりに人通りがある時間帯なので,それは杞憂というものだろう。 実際の撮影には,ISO 400の感度が使えればかなりの場面に対応できる。それでも,最高感度がISO 1600に対応していれば,ISO 400での撮影には余裕があるわけで,ノイズなどが目立たなくなることが期待できるというメリットは大きい。 FUJI FinePix F10 (FUJINON ZOOM LENS 8-24mm F2.8-5.0, at ISO 800)これは,ISO 800相当にしているが,まったくの手持ちで撮るには,さすがに厳しい場面であった。これを撮るときに三脚は用意していなかったので,電柱にカメラをあてがって固定し,撮っている。そのため水平垂直がきちんととれておらず,その点はトリミングして整えている。 FUJI FinePix F10 (FUJINON ZOOM LENS 8-24mm F2.8-5.0, at ISO 800)このように明暗差が大きい場合,明るい部分に露出があうと,さすがに暗い部分は見えてこなくなる。その場の雰囲気が伝わると考えれば,それはよくないことばかりとは言えない。ただ,マニュアル操作ができない機種であり,なかなか思ったところにピントをあわせてくれない。もう少し,使い込んでクセをつかむ必要がありそうだ。 |
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