撮影日記


2024年04月14日(日) 天気:晴

ホットパンツ,マリリン,コンチネンタル

例年,秋にはまとまった量のチューリップの球根を購入して植えている。また,前の年に植えたもので,花を咲かせた後に球根が大きく太ったものもある。これらをあわせると,毎年,およそ100球のチューリップを植えていることになる。前年までの球根は,掘り上げるときに品種などを記録していないので,どれがどれだかわからなくなる。それに対してあたらしく購入する球根は,品種がはっきりとわかるようになっている。品種によって花の色,花の形(一般的な形か,ユリ咲きか,八重咲か,など),開花時期などが異なる。そこで,少しでも長い期間,花を楽しめるように,早咲きの品種,遅咲きの品種,その中間の時期に咲く品種を,色や形があまり重複しないように選んで購入する。そのように開花時期がちらばるように購入しても,ゆっくりと撮影を楽しめるのは週末に限定されるので,結局は多くの花をまとめて集中的に撮らなければならないようなタイミングになってしまうこともある。

ともかく,昨日の「カラテ」(2024年4月13日の日記を参照)のほかにも,今週は多くの花が撮りごろになっている。

「ホットパンツ」は,赤紫と白のバイカラー咲きの花で,開花時期は中くらいの品種である。花の形はよくあるタイプのものであるが,赤紫色で縁取られたような白っぽい花で,いろが移り変わっていくグラデーションが美しいと感じる。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

しかし,モノクロ印画紙での撮影では,赤紫色の部分が思ったよりも黒くならない。そのため,全体に明るく写るように見える。カラーで撮ったときとは,雰囲気が大きく違って感じる。

Thomson Brothers lens, FUJIBRO WP FM2

「マリリン」は,赤と白のバイカラー咲きの花である。花の形はユリ咲きとよばれるタイプのものであるが,中央部の赤い部分の形状がシャープであり,ものすごく活発な印象を感じる花である。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

この活発な印象は,モノクロ印画紙での撮影でもじゅうぶんにあらわれてくれる。一方で,赤い色の部分が思ったほどには黒くならない。草丈も高めであり,無理に接写をするよりも,や引き気味にして全体をまとめるほうが,花の印象を伝えるのには適しているように思う。

Thomson Brothers lens, FUJIBRO WP FM2

「コンチネンタル」は,黒というか,濃い紫色の花である。先の2品種にくらべると開花時期がやや早いようで,すでに日光をあびるとパッカーンと開ききってしまう状況である。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

モノクロ印画紙で撮っても思ったほどには黒くならず,むしろ微妙な濃淡があらわれていて好都合である。これも,赤い下敷きをシースのかわりに使っている(2024年4月13日の日記を参照)。平面性についてはじゅうぶんに使えているようであるが,取枠の引き蓋が少し緩いものになっており,光線漏れが生じてしまっている。

Thomson Brothers lens, FUJIBRO WP FM2

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