撮影日記 |
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2024年04月07日(日) 天気:曇いろんな色のチューリップを印画紙で撮る昨年秋に植えたチューリップの球根が,いっせいに開花しはじめた。 昨年に入手したThomson Brothers銘のレンズ(2023年4月29日の日記を参照)は焦点距離が長めであり,セットで入手した暗箱はベースボードが長いものである。そのため,カビネサイズの大判カメラとしては,かなりの接写ができるものになっている。 このレンズの焦点距離は,およそ350mmある。この状態でピントがあうようにして実測してみると,フィルム面から被写体面までの距離はおよそ1230mmとなる。ピントグラスを縦位置にしたとき,被写体の像が写る範囲の幅は,およそ110mmある。そして写っている範囲(実際の被写体の大きさ)はおよそ140mmだから,このときの撮影倍率はおよそ1/1.27倍ということになる。 フィルムの大きさはカビネサイズなので,被写体の大きさがおおむね200mm×140mmくらいのものを1枚に写し込めることになる。これは,チューリップくらいの大きさの花を撮るのに都合がよいものになっている。 赤色と白色のバイカラー咲きの花のまわりに,黄色い花が咲いている。また,後ろには赤色の花と黒っぽく見える濃い紫色の花がある。この状態を,フィルムのかわりに印画紙を使って撮影する。 絞りはおよそF32相当になっており,露出時間は約10秒とした。レンズにはシャッターが内蔵されていないが,これくらいの長い露出時間とするならば,シャッターの機構は必要ない。冠布でレンズ前面を覆ってからフィルムホルダのき蓋を引き,それから冠布をめくって露光をすればよいのである。露光が終わればふたたび冠布でレンズの前面を覆えばよい。ただし,10秒もの露光をするときは,シャッターの機構は不要でも,風が吹かないことを祈ることが必要である。 これをパーソナルコンピュータに取り込んで,反転した。 Thomson Brothers lens, FUJIBRO WP FM2, 10sec, F32中央に明るく写っているのは,赤色と白色のバイカラー咲きの花である。白色の部分が透き通るように明るく写っているのは期待通りだが,赤色の部分が思ったよりも薄く写っている。この花の左側とその後ろにある花は,黄色い花である。これが中間のトーンになっているのは,期待通りである。そして左上に写っているのは濃い紫色の花で,これは当然のように黒っぽく写っている。 |
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