撮影日記 |
---|
2024年01月08日(月) 天気:曇ウエストン850の目盛の幕は砕け散った写真をきれいに写すためには,ピントと露出をきちんとあわせる必要がある。ピントについては,ピントグラスに写った像を観察することであっているかどうかを知ることができるが,露出についてはピントグラスに写った像を観察するだけではよくわからない。そこで,いろいろな方法や道具が工夫されてきた。露出表から係数を求めてた露出を決定する方法が考えられ,それを直線状あるいは円盤状の計算尺という形にして扱いやすくした「露出計」がいろいろと発売されてきた(2022年2月8日の日記を参照)。 これも,1930年代末に発売された電気露出計である。残念ながら不動状態であり,さらにメーターの目盛の可動幕が破れているようなので,なんとかしたい。 そうしてなんとか開くことはできたのだが,この目盛の可動幕は紙や布のような素材ではなく,ビニルというか薄いプラスチックでできていたようである。それが溶けて固まり,そしてバラバラになったようで,とても元に戻せそうにはないのであった。元に戻せないだけでなく,紙で同じような目盛のある可動幕をつくろうにも,元の状態がわからないのである。 外見すら不完全ではあるものの,1930年代の電気露出計が2つになったことはすなおに喜びたく,譲っていただけたことに深く感謝するものである。 |
← 前のページ | もくじ | 次のページ → |