撮影日記 |
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2024年01月03日(水) 天気:曇一時小雨AF-SではないGタイプのニッコールレンズニコンの一眼レフカメラの特徴として,「伝統のFマウント」というものがある。1959年に発売されたNikon F以来,カメラボディとレンズとを接合する部分の形状が変化しておらず,古いボディにあたらしいレンズを取りつけることも,あたらしいボディに古いレンズを取りつけることもできることを強調しているものである。しかし実際には,この互換性にはいろいろな制約があり,組み合わせによっては機能が大幅に制限される場合や,そもそも取り付けられない組み合わせも存在する。 ニコンが発売するFマウントのレンズは,ピント調整と絞り調整の方式の違いによって,いくつかのタイプに分類される。 翌年のvol.118では,AF Zoom-NIKKOR 28-100mm F3.5-5.6GおよびAF Zoom-NIKKOR 70-300mm F4-5.6Gが掲載されている。そして,Nikon F80とセット発売されるレンズが,AF Zoom-NIKKOR 28-100mm F3.5-5.6Gに変更されている。なお,Nikon Uについてはかわらず,AF Zoom-NIKKOR 28-80mm F3.5-5.6Gがセットになっている。さらに,vol.119(2003年3月)からはAF Zoom-NIKKOR 28-200mm F3.5-5.6Gが掲載されている。 ピントの調整に関する分類としては,まずマニュアルフォーカス用レンズとオートフォーカス用レンズとに分類できる。そして,オートフォーカス用レンズは,ボディに内蔵されたモーターでレンズのピントリングを回すタイプのものと,レンズにピントリングを回すモーターが内蔵されたものに分類できる。ピントリングを回すためのモーターがレンズに内蔵されたタイプのレンズに,「AF-S」レンズとして分類されるものがある。 まとめてみると「AF-SではないGタイプ」レンズは,つぎの4本しかない。
これら4本の「AF-SではないGタイプ」レンズはすべて,ブラックとシルバーのカラーバリエーションが用意されているのも特徴といえる。しかし,AF Zoom-NIKKOR 70-300mm F4-5.6Gを除いた3本は,vol.122(2006年3月)を最後に掲載されなくなった。どれも発売期間はごく短かったといえる。「Gタイプ」レンズはすべて「AF-S」であるという誤解が広まってもしかたのない面はある。 1月1日の夕方に阿部野橋で会った人からは,またいろいろなネタをいただいた。そのなかの1つに,AF Zoom-NIKKOR 28-100mm F3.5-5.6Gがあった。貴重な「AF-SではないGタイプ」のレンズである。 「貴重な」と書いたが,決してレアものという存在ではないはずだ。廉価版レンズであり,それなりの数が出回ったはずである。しかし,Nikon Uとセットで販売されたAF Zoom-NIKKOR 28-80mm F3.5-5.6Gとは違って,見かける機会が少ない。焦点距離の差もわずかなので,わざわざこれに買い替えるようなケースもなかっただろう。また,廉価版であるがためにぞんざいに扱われることも多く,状態のよいものが残りにくかったこと考えられる。ともかく,今となっては意外と見かけないレンズである。このレンズを譲ってくださった人も,ようやくレンズの状態がよさそうなものを安価に見つけたそうだ。 あらためて入手しなおしたので,マウントが欠けてしまったこちらを譲ってくださったということである。 この接着剤は,「ポリエチレン,ポリプロピレン,シリコーンゴム」などの「今までつかなかった物が強力に接着」をアピールしている。 ここのところは,とりあえずレンズを1本で済ませたいときには,AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-EDを持ち出すことが多い。それにくらべると,同じような焦点距離をカバーしていながらAF Zoom-NIKKOR 28-100mm F3.5-5.6Gはとんでもなくコンパクトで軽量である。お手軽な撮影などでは出番が多くなるかもしれない,そんな気がするレンズである。 |
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