撮影日記 |
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2020年10月19日(月) 天気:はれ富士フイルムX-T10はフジのフイルムの雰囲気最近,フィルムで写真を撮ることが少なくなってしまった。いま,フィルムで撮ることにかえておもに愛用しているデジタル一眼レフカメラは,KodakおよびFUJIFILMのニコンFマウント機である。とうに発売が終了している古い機種であるが,いまのところこれらは問題なく使えているし,必要となれば使える状態の中古品を入手することも不可能ではない。しかし,これらはいずれ,対応不可能なトラブルが生じて使えなくなるだろう。そのころには,使える状態の中古品の入手も,困難になっていると考えられる。さて,そうなったときは,どうするか。 いまのところ,使っているニコンのデジタル一眼レフカメラに,不満はない。しかし,出力される画像に,いまひとつ特徴が感じられない。もちろん,けっして悪いものではない。だが,すなおすぎるというべきか。撮っていて,とても便利だけれど,楽しくない感じがするのである。 マウントアダプタを使ってさまざまなメーカーのレンズを楽しめる,という点を重視すれば,SONYのいわゆるミラーレスカメラという選択肢も有力なものになる。しかし,これについては初期のSONY α NEX-C3しか経験していないが,出力される画像がNikonのカメラ以上に,素直すぎる印象がある。 そんなことを考えているうちに,ふと,FUJIFILMのXシリーズが気になりだした。このシリーズで撮るとどんな雰囲気(色の傾向など)の画像が得られるかを,自分でたしかめてみたくなったのである。いま使っているデジタル一眼レフカメラのどれかと,同じような傾向の画像が得られるだろうか。違う傾向だとしても,それが撮って楽しく感じられそうなものだろうか。 FUJIFILM X-T10と7artisans 25mm F1.8いま使っているデジタル一眼レフとの比較をしたいので,AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8Sなどの,出番の多いレンズを使うことが前提である。だから,ニコンFマウントレンズ用のマウントアダプタも手配した。また,コンパクトなFUJIFILM X-T10ならでわの撮り方も楽しみたいので,とりあえず,安価に買える7artisans 25mm F1.8というレンズも入手したのであった。 これが記念すべき,FUJIFILM X-T10と7artisans 25mm F1.8でのファーストショットとなる。 FUJI X-T10, 7artisans 25mm F1.8Vividモードで,ホワイトバランスは太陽光に固定している。どうも,全体に青い。これは,いかにもフジのフィルムか,RDP(プロビア)かそれともRVP(ベルビア)か,という雰囲気である。 FUJI X-T10, 7artisans 25mm F1.87artisansの25mm F1.8を使う感覚は,ライカ判でいえば38mmくらいのレンズを使ったときの感覚に相当する。その焦点距離でそのまま0.18mまで寄れるのは,おもしろい。そして開放でも,ピントがぴしっとくる。ただし,周囲のボケは,やや渦を巻いているように見える。 FUJI X-T10, 7artisans 25mm F1.8やはり全体に青く感じるが,肌色のぐあいは悪くなさそうである。ホワイトバランスを,少し変えておいたほうがよいだろうか。ところで,画像のサイズがきっちり3:2になっているのがうれしい。たとえば長辺を600pxにしたら短辺がきっちり400pxになるのである。たとえば長辺を600pxにしたら短辺が398pxになるなど,微妙に端数が出ると,落ち着かない。 FUJI X-T10, PC-NIKKOR 35mm F3.5ここで,レンズを交換する。マウントアダプタを使い,ニッコールレンズで撮ってみたところ,こんどは全体に黄色っぽい雰囲気になった。もしかすると,全体に青く感じていたのは,このカメラの特性というよりは,レンズの特性なのかもしれない。 FUJI X-T10, PC-NIKKOR 35mm F3.5EVFでの撮影にはまだしっくりこないところもあるが,思っていたよりも快適である。また,チルト液晶を使えばローアングルの撮影が容易であることは,期待通りである。 とりあえず,FUJIFILM X-T10と7artisans 25mm F1.8およびNikon F−FUJIFILM Xマウントアダプタを使った試し撮りをおこなうことができたのであった。 |
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