撮影日記 |
---|
2020年10月15日(水) 天気:はれマミヤ一眼レフカメラの最初と最後マミヤ・デジタル・イメージングの光学機器事業がフェーズ・ワンに継承された(*1)ことによって,カメラのブランドとしての「マミヤ」の名前は使われなくなっている。マミヤの末期は,デジタルカメラも含めて,中判カメラのブランドとしてよく知られる存在であった。しかしかつては,35mm判カメラについてもさまざまな機種を発売してきた。 マミヤ・プリズマットNPという機種である。日本国内では1961年2月に,マミヤがはじめて市販したライカ判の一眼レフカメラである。シャッターは横走り布幕式で,シャッター速度は1秒から1/1000秒を選択でき,さらに,B(バルブ,シャッターレリーズボタンを押している間だけ,シャッターが開いている)とT(タイム,シャッターレリーズボタンを押すとシャッターが開きっぱなしになる)が用意されている。露出計は内蔵されていないが,クイックリターンミラーになっている。また,セルフタイマーが内蔵されている。この当時としては,平凡ではあるが,完成された仕様であるといえる。 Exaktaマウントは,M42マウントほどではないが,多くのブランドからレンズが発売されている。1961年に一眼レフカメラをはじめて発売したことは,どちらかというと後発組になる。だから,すでに多くのレンズが流通しているマウントを採用することは,カメラを売るための戦術の1つとしては,納得のいく面もある。M42マウントのようにねじ込み式ではないので,将来の開放測光やAEなどへの対応にも有利であると判断された可能性もある。一方で,Exaktaマウントは内径が小さいので,レンズの大口径化などには不利であるとも言われている。ともかく,Exaktaマウントと互換性があるので,Exakta用に供給されたCarl Zeiss Jenaなどのレンズが使用できる。 自動絞りは実現されておらず,独特の半自動絞りになっている。 ボディのシャッターレリーズボタンを押すと,ボディ前面にある突起が伸びてきて,レンズにあるボタンを押すようになっている。これによって,シャッターレリーズボタンと連動して,自動的に設定したところまでと絞りこまれるというしくみだ。 そのようなボタンがレンズの後部に飛び出しているため,マミヤ・プリズマットNP用のレンズはExaktaと同じ形状のマウントを採用しておりながら,Exaktaのボディに装着して使うことはできない。 もちろん,Exaktaの半自動絞りとの互換性はない。 以上が,マミヤ・プリズマットNPの概要および,Exaktaとの互換性の確認となる。 |
← 前のページ | もくじ | 次のページ → |