撮影日記 |
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2019年10月24日(木) 天気:雨スタジオデラックス 光球の互換性は?セコニックが発売する「スタジオデラックス」は,入射光式の露出計である。 まずは,セコニックのWebサイト(*1)を参照してみよう。 ●新旧「スタジオデラックス」の互換性 「スタジオデラックス」を名乗る露出計は,L-398シリーズだけではない。 L-398の光球(現行モデル)は,爪のかみあわせが異なるようだが,L-28cに装着することができた。 逆に,L-28cの光球をL-398(光球は現行モデルと同じ)に装着することは,できなかった。 左側がL-398の光球,右側がL-28cの光球である。 なお,L-28cとL-28c2の光球は,同じもののようである。 ●「スタジオデラックス」と「スタジオS」との互換性 L-28cよりも前のモデルとの間では,光球の互換性はどうなっているだろうか。 左側は「スタジオS」の光球,右側は「スタジオデラックス L-28c」の光球である。 左側の「スタジオS」の光球はめこみ部は,円形の穴が開いているだけである。 また,光球はめこみ部の穴の大きさが,そもそも異なっている。「スタジオS」のほうがいくぶんか小さいため,「スタジオS」の光球は「スタジオデラックス L-28c」にすっぽりはまる。ただし,爪の切り欠き部などにすきまがあるので,測光にはよくない影響が出そうである。 逆に,「スタジオデラックス L-28c」の光球は大きいので,「スタジオS」には,まったくはまらない。 左側はセコニック「スタジオS」,中央はセコニックが製造したBROCKWAY CAMERAの「ノーウッド・ディレクター Model-S」,右側はDIRECTOR PRODUCTSの「ノーウッド・ディレクター Model-C」である。「スタジオS」およびそれ以前に発売された,「ノーウッド・ディレクター」各モデルとの間では,光球は共通に使えるようである。 ●まとめ 「スタジオデラックス」の光球の互換性についてまとめると,つぎのようになる。
L-28cシリーズの本体に,L-398シリーズの光球を装着することは可能だったので,この表では「△」とした。実際に使う場合は,測光結果の補正などが必要になるかもしれない。なお,この表の結果にしたがって使用した場合に,なんらかの問題や損害が生じても,当方は責任を負わない。あくまでも自分自身の責任で使用すること。 実際には,L-28cより前の「スタジオS」あたりの製品になると,保管状態がよほどよくないかぎり,受光素子やメーカーのメカニズムの劣化などがあって,正確な測光が困難になっているかもしれない。ジャンク品などで入手した古い露出計をどうしても利用したい場合などの,なんらかの参考になれば,幸いである。
*1 製品情報 スタジオデラックスIII L-398A (株式会社セコニック) |
追記:2019年11月14日(木) 天気:曇ときどき晴「スタジオデラックス」の光球の互換性について,情報をいただいた。
このことにもとづくと,「スタジオデラックス」の光球の互換性については,つぎのようになる。
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