撮影日記 |
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2019年07月01日(月) 天気:曇FUJIX DS-505Aに絞りリングは意味がないKodakの経営がおもわしくなかったころ,「Kodakはデジタル化に乗り遅れた」という評価をする人を見かけたことがある。それは明らかに,間違っていると思う。Kodakは,デジタルカメラというものを発明し,業務用に多数のデジタルカメラを出荷するなど,カメラのデジタル化をリードしてきた存在だ。一般消費者向けの廉価なデジタルカメラも発売したし,デジタル画像を共有するサービスも展開した。乗り遅れたのではなく先行し過ぎたため,消費者の志向とずれてしまったのではないだろうか。 1996年に,FUJIX DS-505を改良した,FUJIX DS-505Aが発売された。縮小光学系を使っていることなど,基本的な部分は変わっていない。 左はFUJIX DS-505Aのマウント,右はKodak DCS 460のマウントである。左のほうは,レンズの絞りを動かすレバーの可動域がほとんどないことがわかる。このレバーが動くことで,自動絞り機構を実現しているのだが,FUJIX DS-505Aではこのレバーは動かず,装着したレンズの絞りをつねに開放状態にする。 カメラとしてはすべてのレンズの開放F値をF6.7として扱おうとするが,装着されるレンズの明るさには,さまざまなものがある。なんらかの方法で,カメラの露出計を補正する必要があるはずだ。そこで,FUJIX DS-505Aでは,レンズに設けられた開放F値伝達ピンが利用されている。このピンは,Ai方式のニッコールレンズには設けられている。Ai方式ではない,旧式のオートニッコールをAi方式に改造したレンズには,設けられていない。 マウント側には,そのピンからの情報を受けるレバーが設けられている。この機構をもつニコンの一眼レフカメラは,マニュアルフォーカス用レンズでもプログラムAEや多分割評価測光ができる,Nikon FAやNikon F4などかぎられた機種だけである。 露出計については,補正するための電気信号を送ることができればそれでよいが,実際に開放F値がF6.7になるように,明るいレンズを装着したときには縮小光学系に内蔵された絞りも制御されていると思われる。しかし,シャッターを動作させたときにレンズを正面から覗きこんでも,縮小光学系に内蔵されているとされる絞りがどう動いているかが見えない。そのため,このあたりの動作については,じゅうぶんに確認できてはいない。 |
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