2019年06月07日(金) 天気:雨のち曇
日立のデジタルカメラを救出
新幹線を利用すると,車内販売のアイスクリームを食べたくなる。販売中に溶けにくいように,一般的なアイスクリームよりも硬めにしあげてあるそうで,実際に買ってしばらくは,付属のスプーンをたてにくい。これは「シンカンセン スゴイ カタイ アイス」として,よく知られている。
先週,東京へ行ったときには「バニラ」を選んだので,今日は「抹茶」にする。
大阪に着くと,いつものように,八百富写真機店の大阪駅中央店に吸い込まれてしまう。
今年はまだ,八百富写真機店で,カメラやレンズをなにも買っていない。1月末に,おそらく訳あり品だが魅力的な価格のオートニッコール 28mm F2を見つけたのだが,それを買い逃している(2019年2月24日の日記を参照)。八百富写真機店にはそのあとも何度か訪れたが,よい出会いが生じていない。
一眼レフカメラや交換レンズのジャンク品が並んだ棚には,気になるものがまったくなかった。しかし足元の,コンパクトカメラのジャンク品が入れられた箱からは,なにかを感じた。
日立のデジタルカメラ「i.mega」シリーズ最初の機種,HDC-1である。
ちょうとtwitter上で,いつもやりとりしている人が話題にしていた。また,安原製作所のWebサイト(*1)でも取り上げられており,その存在は知っていた。しかし,これまで見たことがまったくなく,出会えることがあるとは思ってもいなかったものである。だからこれは,ぜひとも救出しなければならない。
1.3Mega Pixelsということで,いわゆるメガピクセル機である。しかしながら固定焦点式であり,画質の面からあまり期待ができるものではない。それでもコンパクトであり,単3乾電池2本で動作することから,一定の評価は得られるものと思うものの,中古カメラ店で見かけることがほとんどないように,実際にはあまり流通しなかったものと思われる。
日立のWebサイトに残る後継機HDC-2発売のニュースリリース(*2)によれば,HDC-1の発売は2002年11月のことである。
救出するものが,HITACHI i.mega HDC-1だけではさびしいので,コンパクトカメラのジャンク品が入れられた箱を,さらに注意深くさぐる。その結果,合計3台のカメラを救出することになった。
このうち,MIRAX 110 FLASHという110カメラは,「FLASH」という名前がついているものの,フラッシュが内蔵されているわけではない。フラッシュキューブを装着できる,というだけのものである。
今日は,久しぶりに八百富写真機店でカメラを救出することができた。少々,珍しい機種とはいうものの,ちょっと物足りない感じは残るのである。
*1 闇に隠れて生きる 日立デジカメ (1) (安原製作所)
→http://www.yasuhara.co.jp/camera/hdc1.html
*2 「i.mega」シリーズ新製品(HDC-2)を発売 (株式会社日立リビングサプライ)
→http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2003/07/hl_0714.html
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