撮影日記


2019年06月05(水) 天気:晴れ

モリアオガエルに会いたくて三段峡へ行く

6月といえば,梅雨というイメージがある。中国地方では,おおむね6月7日ころが梅雨入り,7月9日ころが梅雨明けとなる(*1)ので,6月いっぱいが梅雨であるという認識でいても,大きくは間違っていない。もちろん,年によっては平年より早い5月中には梅雨入りすることもあるし,平年より遅い6月下旬に梅雨入りとなることもある。ともあれ,平年であればそろそろ梅雨入りであるが,よく晴れた日が続く,今日このごろである。もっとも今日は,昨日までのスカッとした晴天にくらべれば,やや薄雲りではある。
 梅雨入りのころになると,モリアオガエルの産卵が見られるようになる。水の上に張り出した樹の上に,泡状の卵を産みつけることが特徴である。まだ少し時期が早いように思うが,今日は貴重な休日(代休消化)なので,三段峡へ行ってみることにした。

紅葉のシーズンでもなく平日でもあるせいか,黒淵の渡船も,休業しているという。あまり人と出会うこともなく,以前,多くのモリアオガエルを目撃できた場所に到着。

卵は,水面近くの茂みのなかに,1つしか見つけられなかった。また,カエルも,それを遠くから見ているかのようなものを1匹だけしか見つけられなかった。残念ながら,訪れるタイミングが早かったようだ。以前に目撃したような(2005年6月12日の日記を参照),大量の卵がたれさがり,カエルがうごめいているような,そんなものとはほど遠い状況である。
 それでも今は,中判写真週間(2010年6月5日の日記を参照)だから,本気を出す。

私が「本気を出す」ときに持ち出すカメラは,マミヤプレスのシステムである(「三段峡」の「モリアオガエルに出会った」を参照)。
 Mamiya Universal Press本体にくわえて,ロールフィルムホルダとレンズ4本(超広角50mm F6.3,広角75mm F5.6,標準100mm F3.5,望遠250mm F5)を用意し,重さに耐えて運んできた。結局,使ったのはMamiya-sekor 250mm F5だけであった。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 250mm F5, RVP100

なお,デジタルカメラも用意した。三脚もあわせると,それなりにまとまった重さになる。こちらで,卵を見つめているかのような位置にいるカエルの表情を,アップでとらえる。

Kodak DCS Pro 14n, AF Zoom-NIKKOR ED 70-300mm F4-5.6D

カエルはじっとしているようでいて,ときどき少しずつ位置や向きをかえている。ピントグラスでピントをあわせたあとに,ロールフィルムホルダにさしかえる必要があるマミヤプレスにくらべれば,デジタル一眼レフカメラは,楽に撮ることができる。

Kodak DCS Pro 14n, AF Zoom-NIKKOR ED 70-300mm F4-5.6D

もし,このまま待っていたらカエルがぞろぞろ出てくるだろう,というのであれば,1時間や2時間くらい平気で待つだろう。しかし今日は,とてもそういう状況に思えない。いちおう,カエルに出会うという目的は達成できたので,今日は奥へ進むことなく,早々に帰ることにした。

その帰り道,「カメラのキタムラ」の可部店が2019年3月10日で閉店していたことを知った。広島市内の「カメラのキタムラ」のなかでは,中古カメラやジャンクカメラが比較的楽しめるお店だっただけに,残念な気分である(2015年3月29日の日記を参照)。

*1 梅雨入りと梅雨明け(確定値)  (気象庁)
https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/kako_baiu06.html


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