撮影日記


2018年12月09日(日) 天気:曇

αレンズ装着の違和感 回転が逆なだけではなく…?

SONY α100を入手した。

2006年1月に,コニカミノルタはカメラ事業から撤退することをアナウンスした(2006年1月19日の日記を参照)。一眼レフカメラ「ミノルタα」の資産はソニーに引き継がれ,その後,SONY αシリーズとして多数の機種が展開されている。
 SONY α100は,SONYの名前で発売された,さいしょのαシリーズの一眼レフカメラとなる。コンパクトなボディに1020万画素の撮像素子を載せて,じゅうぶんな機能,性能をもっている。そして,従来のαシリーズ用のレンズが使用できる。
 これを入手したことによって,ニコンFマウント,キヤノンEFマウント,ペンタックスKマウントとあわせ,APS-Cサイズ(あるいはライカ判サイズ)の撮像素子をもつディジタル一眼レフカメラの主要な4つのマウントを利用できるようになった。
 SONY α100ではとくに,MINOLTA AF 50mm F3.5 Macroを使いたい(2018年3月20日の日記を参照)。入手したSONY α100の動作チェックも兼ねて,さっそくレンズを装着して撮ってみることにした。
 しかし,レンズの装着が難しい。いや,操作そのものは簡単である,指標をあわせてはめこみ,レンズを回転させるだけだ。だが,その操作に対する違和感が強い。
 一眼レフカメラにレンズを装着するときの回転の向きは,「ニコンだけが逆」である。ふだん,ニコンFマウントのカメラをおもに使う私にとって,ニコン以外のカメラを使うときは,レンズを回す向きが「いつもと逆」になる。だから,違和感があっても当然かもしれない。しかし,キヤノンEFマウントのカメラやペンタックスKマウントのカメラを使うときは,そこまで強烈は違和感はない。
 なぜだろうか。あらためて,各マウントのようすを眺めてみた。

まずは,ニコンFマウントである。

ボディの指標は,カメラに向かって右上にある。

指標をあわせてはめこみ,レンズを反時計回りに回転させると,指標が上に位置したところでレンズがロックされる。

つぎに,キヤノンEFマウントである。

ボディの指標は,真上の位置にある。

指標をあわせてはめこみ,レンズを時計回りに回転させると,指標が右上に位置したところでレンズがロックされる。さいしょの指標の位置,レンズの回転の向き,レンズがロックされるときの指標位置,すべてニコンと真逆である。

つぎに,ペンタックスKマウントである。

ボディの指標は,カメラに向かって左上にある。

指標をあわせてはめこみ,レンズを時計回りに回転させると,指標が上に位置したところでレンズがロックされる。さいしょの指標の位置が大きく異なるが,キヤノンの動きがそのまま反時計回りに45度ほどずれているだけだ,という見方もできる。

そして,ミノルタ(ソニー)Aマウントである。

ボディの指標は,カメラに向かって右上にある。ニコンとほぼ同じ位置である。

指標をあわせてはめこみ,レンズを時計回りに回転させると,指標が右横に位置したところでレンズがロックされる。キヤノンの動きを基準にすると,ペンタックスとは逆に,キヤノンの動きがそのまま時計回りに45度ほどずれているだけだ,という見方もできる。

このように考えると,あきらかにニコンFマウントだけが異質である。それにもかかわらず,ミノルタ(ソニー)Aマウントでのみ,強烈な違和感があるのはなぜだろうか。
 おそらく,レンズを装着するスタートの位置はニコンと同じであるにもかかわらず,レンズを回転させる向きが逆だから。これが,原因であろう。キヤノンEFマウントやペンタックスKマウントでは,スタート位置から異なるので,「違う」とは思ってもそのまま体が受け入れたものと思われる。

こんなことを考えていたら,試し撮りをする時間が,なくなってしまった。


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