撮影日記


2018年10月31日(水) 天気:曇

inktoberに便乗した10月

inktoberという企画がある。10月は,毎日1つの「お題」が示されている。そして,毎日それに沿った絵を描くことでスキルを高めよう,というもので,2009年からよびかけられているもののようである(*1)。
 これに対してtwitter上で,「写真でやっても面白いかもね」(*2)という発言があった。そうだ,たしかにおもしろそうだ。影響されやすい私は,形だけでも実行してみることにした。勝手な便乗である。

day 01 poisonous

SONY αNEX-C3, TAMRON SP 90mm F2.5 (52B)

「毒々しい」をあらわすには赤い逆光だ,という安易な思いこみである。赤ワインにレモンバームの葉を浮かべ,下からライトを照らしている。

day 02 tranquil

Kodak DCS 460, TAMRON SP 90mm F2.5 (52B)

精神的な静かさから連想できたものは,表面張力だった。

day 03 roasted

FUJI FinePix S2 Pro, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

なにを被写体にするか考えて,デッサン人形を火あぶりにすることにした。蝋燭の炎は安全に配慮して,多重露光で写しこんでいる。

day 04 spell

FUJI FinePix S2 Pro, AF Zoom-NIKKOR 28-80mm F3.5-5.6G

呪文を唱えるには,合わせ鏡しかない。

day 05 chicken

FUJI FinePix S2 Pro, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

安直ではあるが,鶏肉を焼いた。キャンドルは,多重露光で写しこんでいる。ここまでですでにワンパターン化している自分の発想に,少々あきれはじめる。

day 06 drooling

FUJI FinePix S2 Pro, TAMRON SP 90mm F2.5 (52B)

涎を垂らす場面そのものは写真にしにくいので,涎を誘うものを被写体にしたわけだ。

day 07 exhausted

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

疲れた日は,膝と足首に湿布,膝にサポーター,そして「はくだけで踵つるつる(なりません…

day 08 star

SONY αNEX-C3, SIGMA Telephoto 1000mm F13.5

starというよりもplanetだが,まだ明るく見えている火星を撮った。

day 09 precious

SONY αNEX-C3, IX-Nikkor 30-60mm F4-5.6

ライカのゴールドモデルだったら,たしかに高価で貴重なものだけど,これはあくまでもゾルキーだから…

day 10 flowing

Nikon F-601M, AF Zoom-NIKKOR 28-80mm 3.3-5.6G, Konica 100

あいかわらず,流し撮りがへたくそだ。斜めに傾いてしまう。たまたま,試し撮りのフィルムの最後の1コマで,この日にとって即日現像してもらったものである。

day 11 cruel

Kodak DCS 460, TAMRON SP 90mm F2.5 (52B)

Nikon D2X様を譲っていただく際(2018年10月11日の日記を参照)に,焼き鳥をつつきながらいろいろとお話をしていただいた。残酷な画像として,「スズメ焼き」を撮りたかったのだが,このお店のメニューには用意されていなかった。

day 12 whale

FUJI FinePix F10 with WP-FX F10

それ,whaleとちゃう,dolphinや。というツッコミンは,ナシで。防水ケースは当然ながら,お風呂場でも役に立つ。

day 13 guarded

Nikon D300, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

もともとは,小瓶ではなく電池が守られていた(2017年5月16日の日記を参照)。

day 14 clock

Nikon D300, AF Zoom-NIKKOR 35-70mm F3.3-4.5S (I)

「時計」がテーマなら,こういう絵を撮りたくなるものだ。

day 15 weak

Nikon D2X, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

破れて落ちる瞬間を撮りたかったものの,ティッシュペーパーは意外と丈夫だった。

day 16 angular

FUJI FinePix S2 Pro, Ai Micro-NIKKOR 55mm F2.8S

角張ったものから連想されるのは,ニコンFのペンタ部。

day 17 swollen

手足が腫れた状態をあらわす方法が思いつかず,この日は,降参。しかし,単に「膨れた」ということから,風船でも撮ればよかったかもしれない。

day 18 bottle

FUJI FinePix S2 Pro, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

これは,bottleというよりも,vaseである。

day 19 scorched

FUJI FinePix S2 Pro, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

焦がしたものを撮るために,寝る前にもかかわらず,わざわざ焼きおにぎりをつくった。もちろん,撮影後はスタッフがおいしく(以下省略

day 20 breakable

Kodak DCS Pro 14n, YONGNUO YN40mm F2.8N

もっと空き箱を集めておいて,大きなものをつくることができれば,よかったと思う。Let's break! more break!

day 21 drain

Nikon D5000, YONGNUO YN40mm F2.8N

残り少なかったので,軽く飲み干すことに。

day 22 expensive

Nikon D5000, AF-S DX Zoom-NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR

もともとの価格は,とても高いものだったのだ(2016年1月14日の日記を参照)。

day 23 muddy

Kodak DCS Pro 14n, YONGNUO YN 40mm F2.8

雨が降ると期待していたのに,降ったのは午後になってから…。ようやく「ぬかぬみ」が生じたのは,すっかり暗くなってからのこと。夜,仕事帰りでは,本気でぬかるみに入りこむ勇気は出なかった。

day 24 chop

Nikon D5000, YONGNUO YN 40mm F2.8

手ごろな大きさのニンジンがあったので,切り刻んでみた。

day 25 prickly

Nikon D300, Karl Storz 593-T2

冷蔵庫をあさってみたが,棘っぽいものは,これしか見つからなかった。

day 26 stretch

Nikon D5000, AF-S DX Zoom-NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR

なんの変哲もないヘアゴムである。ゴムが伸びている感じをあらわすことは,思ったよりも難しかった。

day 27 thunder

なにをどう撮ろうか,アイデアがまったく出てこなかった。

day 28 gift

Nikon D5000, AF-S DX Zoom-NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR

とりあえず,自分への最大の贈り物。

day 29 double

Canon EOS 10D, YONGNUO YN 50mm F1.8

なんでもいいから,とにかく2つ並べることにしたのである。。

day 30 jolt

FUJI FinePix S2 Pro, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

いわゆる超音波洗浄機でつくった波であるが,タイトルに対しては細かすぎるか。

day 31 slice

Kodak DCS 460, TAMRON SP 90mm F2.5 (52B)

どうせなら「ニコン羊羹」を薄く切りたかったが,手元になかったので,ヤマザキの羊羹である。

とりあえず,ほぼ毎日,「お題」にそった写真をつくってみた。ただ,かなりむりやりにこじつけたものもあるし,雑に撮ったものもある。本来のinktoberは「画力の向上」を目指したものだが,この1箇月で少しは「写真力」を上げることができただろうか。そんな意味が出るほどには,真剣に取り組めなかったように思っている。

*1 inktober
https://inktober.com/

*2 twitterでの@_T_K_O_氏の発言
https://twitter.com/_T_K_O_/status/1042593755633602560


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