撮影日記 |
---|
2017年08月13日(日) 天気:晴CHINON CP-9 AF 爆速AFの撮りごこちCHINON CP-9 AFは,チノンが発売した唯一のレンズ交換式35mm判オートフォーカス一眼レフカメラである。 MINOLTA α-7000がオートフォーカス一眼レフカメラとして大ヒットしたのは,オートフォーカス撮影が可能な交換レンズが発売当初から,じゅうぶんに用意されたことが一因にあると考えられる。それ以前に発売された「オートフォーカス撮影が可能な一眼レフカメラ」では,オートフォーカス撮影が可能な交換レンズはごく少ない。はじめて市販されたオートフォーカス一眼レフカメラとされるPENTAX ME-F用ではわずかに標準ズームレンズが1本,それに続いたOLYMPUS OM30用も標準ズームレンズが1本,Nikon F3AFでは望遠レンズが2本(明るいマニュアルフォーカスレンズと組みあわせてオートフォーカス撮影が可能になるテレコンバータをあわせれば3本)といった程度である。これらのレンズではモーターが大きく張り出しているものもあり,システムとしてスマートではない。 ボディの機能やレンズの動作を確認できたので,試し撮りをおこなった。 CHINON CP-9 AF, CHINON AF ZOOM LENS 28-70mm F3.5-4.5, ACROSこの時代の標準ズームレンズらしく,やや硬質な印象を受ける。このレンズそのものの存在は,レアで特異なものであるが,写りに関しては平凡なもので,可もなく不可もなくといったところ。 CHINON CP-9 AF, CHINON AF ZOOM LENS 28-70mm F3.5-4.5, ACROS夜景の描写も,とくに問題はない。 CHINON CP-9 AF, CHINON AF ZOOM LENS 28-70mm F3.5-4.5, ACROSCHINON AF ZOOM LENS 28-70mm F3.5-4.5には,マクロモードがある。ズームリングを70mmからさらに回せば,マクロモードとなる。ピントリングの動作がボディから機械的に制御されるタイプのシステムでは,このようなタイプのマクロモードではオートフォーカスが使えない場合があるが(AF Zoom-NIKKOR 28-85mm F3.5-4.5など),CHINON AF ZOOM LENS 28-70mm F3.5-4.5はピントリングを駆動するモーターがレンズ側に内蔵されているせいか,マクロモードにしてもオートフォーカス撮影が可能である。 CHINON CP-9 AF, CHINON AF ZOOM LENS 28-70mm F3.5-4.5, ACROSシャッターレリーズボタンを押してからピントリングが動作するまで,わずかだが「間」がある。また,ピントがうまくあわずに迷うこともある。当時のオートフォーカス一眼レフカメラでは新モデルの発売ごとに解消しつつあるものではあったが,同時期の他機種とくらべても,さほど劣るものではないように思われる。そして,ピントリングを駆動するモーターがレンズに内蔵されていることの効果なのか,ピントリングの動きそのものは,とても速い。まさに,爆速。ただし,動作時の音はやはり大きく,爆音である。 |
← 前のページ | もくじ | 次のページ → |