撮影日記


2017年08月06日(日) 天気:台風接近

とうろう流しの夜

今年も,この日がやってきた。
 日曜日であれば人出も多いだろうから,今年は撮影を見送ろうかと思ったが,例年のことであるから今年もいちおう撮っておこうと思う。
 平日であれば職場からぶらぶら歩いていくところなので,どうしても用意するカメラが限定的になる。今日は自宅から行くことになるので,機材を欲張ろうかと思ったが,現地が激しく混んでいればじゅうぶんには使えないだろうから,結局,できるだけ身軽な装備で行くことにした。

流された「とうろう」の監視あるいは回収のためのものだろうか,ときおり船が通り過ぎる。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

当然のように,元安橋のうえは,流される「とうろう」を眺める人で混雑しているようだ。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

欄干にへばりついている人は,なかなかそこを離れてくれない。なぜならば,そのような人は撮影をしているからだ。集団で「自撮り」をしている人や,本格的なカメラを構えている人がとくに時間がかかっているように見えるが,見ているとそうでもないことがわかる。単に,目立っているだけだろう。そうではなく,1人でおとなしくスマートフォンで撮っている人が,意外とそこを動いてくれない。何度も撮りなおしては,スマートフォンを操作している。きっと,「インスタ映え」する画像を求めて何度も撮りなおし,そして撮りなおしたものをアップロードする操作を繰り返しているのだろう。そういう時代なのである。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

それでもなんとか,欄干にへばりつくことはできた。元安橋から見れば,上流側にも下流側にも,「とうろう」は広がっている。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

「原爆の子の像」では,鐘をならそうとする人の列が続く。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

「原爆死没者慰霊碑」にも,祈りをささげようとする人の列が長い。そばでは,今朝の式典会場の撤去作業が進められている。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

今日は,夜になっても蒸し暑い。それにもかかわらず,今年も多くの人が訪れる夜である。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

ともあれ,かつての悲劇を繰り返してほしくない,そういう人々の考えは,受け継がれてきているのである。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

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