2017年04月01日(土) 天気:晴ときどき曇
テングシデに残る雪
お彼岸のころを過ぎたというのに,まだ日中でも寒く感じる日がある。山間部のほうでは,雪も降ったとのこと。もしかしたら,雪の残った姿を撮ることができるかもしれないと考えて,大朝のテングシデ群生地へ向かった。道中には霧の濃い箇所もあったが,大朝まで来ると,もう霧はない。道路に雪は残っていないが,遠くに見える山は全体的に白くなっている。そして,テングシデの足元には,まだ雪が残っていた。
Kodak DCS Pro 14n, SIGMA AF 14mm F3.5
複雑に絡みあった枝や,激しく曲がりくねった幹は,落葉しているときのほうが強調しやすい。
根のまわりを踏まないように木道および展望台が設けられているので,撮る位置は毎回,あまり変わらないことになる(2016年11月5日の日記を参照)。
Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED
しばらく撮っていると,カメラをもった人がやってきた。
その人は,「そろそろ新芽が出ているか」と考えて訪れたとのこと。「やっぱり10日くらいにならないとだめかな」と言いながら,ピピッ,カシャカシャという音を何回か発生させ,「じゃ,お先に」とこの場を離れていった。
思ったほど,新芽が出ていない状況だったようだ。その人にとって,それは不都合な状況だったようだが,私は雪の残っているシーンを撮りたかったので,むしろ好都合な状況である。
Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED
やがて,雲の切れ目から,朝日がさしこんでくるようになってきた。
Kodak DCS Pro 14n, AF Zoom-NIKKOR ED 70-300mm F4-5.6D
もう少しいろいろと撮りたかったが,そろそろバッテリー残量が不安になってきたので,ここで撤収することにした。
バッテリー4本とともに譲っていただいたのだが,いずれも業務で長年使用されてきたもののようで,それなりに劣化しているようである。劣化してきているとはいえ4本あればなんとか朝から午後くらいまでは使えるようだが(2016年11月6日の日記を参照),今日はまだ寒いせいか,バッテリーの能力が低いように思われる。
Kodak DCS Pro 14nは,バッテリーの消費が激しいという評価がある。どちらかというと野外での撮影よりもスタジオ等でのポートレート撮影を主に考えた機種なので,バッテリーの消費についてはあまり考慮されていない,ということのようだ。そうは言っても,充電したバッテリーを装着し,数コマほど撮るか撮らないかのうちに「残量わずか」表示になるのだから,バッテリーが劣化しているのは間違いないだろう。
これからもKodak DCS Pro 14nを使っていくために,あたらしいバッテリーを購入しようと考えたが,すでに純正品は生産されていない。外国製の互換品も,すでに売られていないようだ。いずれ4個あるバッテリーパックのうち,劣化の程度がもっとも激しいものについて「殻割り」して,なんらかのバッテリーと載せ替えることになるだろう。それが,単4型のNi-MH電池を使うことになるのか(2016年1月10日の日記を参照),パソコン用のバッテリーを流用することになるのか(2016年1月21日の日記を参照),まだあまり深くは検討していない。
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