撮影日記


2015年08月27日(木) 天気:晴

レンズが飛び出さないメリット

FUJI Finepix Z100fdというコンパクトディジタルカメラを救出した。

救出に必要な費用が108円だったというのも救出に踏み切った理由の1つだが,なんといっても充電器が付属していたということが大きい。ディジタルカメラでは,小型のリチウムイオン電池が電源に使われていることが多い。この電池は,充電時間も短く,容量もそれなりにあるので,ディジタルカメラの電源としてとても好都合である。しかし,充電には専用の充電器が必要になる。各社のコンパクトディジタルカメラで電池の規格が共通していれば,充電器が1つあれば済むのだが,現状は必ずしもそうではない。メーカーが異なる場合はもちろん,同じメーカーであっても,時期によってまったく異なる規格の電池が採用されるのは,珍しいことではない。
 フジフイルムのFinepixシリーズは,これまでにも何機種か救出してきている。Finepix Z1,Z2,Z5fdという機種では共通して,NP-40という電池を使っている。NP-40専用の充電器は入手していないが,このうちFinepix Z1という機種は,ACアダプタとクレードルのセットで救出した。Finepix Z1を使えば,NP-40の充電ができるのである。また,NP-40はCASIOのNP-30という電池と端子が共通しているようで,うまく隙間を詰めてやれば,ずっと以前にCASIO QV-R4とともに救出した充電器で充電することもできる。

CASIO EXILIMに使われている,少し小型のNP-20という電池も,この充電器で充電できるようだ。

FUJI Finepix F10で使われているNP-120という大容量の電池も端子の配置は共通しているようなので,これもNP-30用の充電器の縁を削ってNP-120をセットできるようにしたら,ちゃんと充電ができた。ただしこのような使い方は,なんらかの事故につながる可能性が ないとは言えないので,同じようなことをする場合はあくまでも自己責任でおこなっていただきたい。

ところがFinepix J150Wの電池はNP-40ではなく,NP-45というものになっている。NP-40よりさらにコンパクトになっているだけでなく,端子の配列が異なっている。そのため,もうNP-30用の充電器を流用することができなかった。

ということで,同じNP-45を使用するFinepix Z100fdが充電器付きで108円というものを救出したのであった。
 Finepix Z100fdは,2007年に発売された800万画素級のコンパクトディジタルカメラである。特徴としては,従来の「Zシリーズ」と同様に,レンズが飛び出さないフラットなボディを実現していることにある。それに加えて,CCDシフト方式の手ぶれ補正機能や顔検出機能などを装備している。
 先に書いたように,このたびFinepix Z100fdを救出したのは,以前に入手したFinepix J150W(2015年3月29日の日記を参照)の電池を充電するのが主目的であった。Finepix J150Wは1000万画素級のコンパクトディジタルカメラで,Finepix Z100fdよりも画素数が多いとはいえその差はわずかであり,気にするようなものではない。そこでこの2機種を触りくらべたのだが,あきらかにFinepix Z100fdのほうが使い心地がよい。どこにその差があるのか,少し落ち着いてみればすぐにわかった。それは,Finepix Z100fdはレンズが飛び出さないことである。
 Finepix J150Wでは電源をオン/オフするたびに,ズームレンズが飛び出し,引っこむ。Finepix Z100fdには,その動きがない。電源をオフにしている状態から,撮影のために電源をオンにするとき,この動作は案外と気になるものである。逆も同様。撮影を終えて電源をオフにするとき,レンズが引っこむのにかかるわずかな時間が,気になるのである。伸縮するズームレンズの鏡胴部は,間違いなく壊れやすい場所だろう。撮影が終わったら,すぐに引っこんでもらいたい。
 撮影するときにはいちいち電源をオン/オフせずに,基本的に電源をオンのまま持ち歩きますよ,という人もあるかもしれない。そうであればなおさら,持ち歩くときにレンズには引っこんでいてもらったほうが都合よいのではないだろうか?

ディジタルカメラを使うときには,電源をオンにしてから実際に撮影できるまでの「起動時間」が気になるものである。ズームレンズがゆっくりと出てくるようなコンパクトディジタルカメラでは,その時間が非常に長く感じるもののようだ。

*1 高機能スリムデジタルカメラ 「FinePix Z100fd」新発売 (富士フイルム株式会社)
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/article/ffnr0125.html


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