撮影日記 |
---|
2015年06月04日(木) 天気:晴中判写真週間 初日は「五月晴れ」現在,中判写真とよばれるものは,幅約6cmの「ブローニーフィルム」と通称されるフィルムを使って撮影する写真を指す。カメラによってフィルムの使い方が少しずつ異なり,幅いっぱいを使っておよそ2:3の縦横比の画面を撮影する,約6cm×約9cmの「ロクキュウ判(6×9判)」がもともとのサイズであった。その後,小型カメラとして画面サイズを半分した「セミ判(6×4.5判)」や,二眼レフカメラなどで縦位置横位置を気にせず撮れる「ロクロク判(スクエア判,6×6判)」などもあらわれた。さらに,印画紙や印刷用紙などの縦横比に近づけた「ロクナナ判(6×7判)」や「ロクハチ判(6×8判)」などのカメラも登場している。 今日は,朝からよく晴れている。まさに「五月晴れ」だ。 今日は「中判写真週間」の初日,「セミ判の日」である。しかし,あまりによく晴れているので,この晴れた空を撮りたい気分である。本来の趣旨からいえば今日はセミ判のカメラを使わなければならないのだが,6×6判の二眼レフカメラを使うことにした。それは,こんな写真が撮りたかったからである。 ROLLEIFLEX automat, Tessar 7.5cm F3.5, ACROSいつもの駅前のポストである。 ROLLEIFLEX automat, Tessar 7.5cm F3.5, ACROSよく晴れた空を見上げるように撮りたかったので,ウエストレベルで撮影できる二眼レフカメラを選んだのだが,よく考えればBRONICA ETRSでもよかったし,Mamiya RB67でもよかったはずだ。それでもついつい二眼レフカメラを選んでしまったのは,やはりそのコンパクトさと軽さの魅力にひかれたということだ。 ROLLEIFLEX automat, Tessar 7.5cm F3.5, ACROSこの電車も,よく撮る位置からのものである。シャッターレリーズボタンを押した瞬間にファインダー内に通りすぎる人の顔が見えたのだが,やはり見事に写ってしまっていた。一眼レフカメラとは違って,シャッターレリーズの瞬間が確認できる,二眼レフカメラの特長を理解できた瞬間でもある。 ROLLEIFLEX automat, Tessar 7.5cm F3.5, ACROSよく晴れているので,無意味に空を入れた構図で撮りたくなる。 ROLLEIFLEX automat, Tessar 7.5cm F3.5, ACROS空はよく晴れているし,駅前の広場もすっきりしている。 ROLLEIFLEX automat, Tessar 7.5cm F3.5, ACROSこのあまりに不自然なすっきりさは,放置自転車が撤去されたためのようだ。 |
← 前のページ | もくじ | 次のページ → |