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2014年7月24日(木) 天気:はれさいごの「Elitechrome」リバーサルフィルムとは,明るいところが明るく,暗いところが暗く表現されるフィルムである。ふつうの人がふつうに使うフィルムは,それとは逆に,明るいところが暗く,暗いところが明るく表現されている。これは,ネガフィルムと呼ばれ,それに対してリバーサルフィルムはポジフィルムともよばれる。 リバーサルフィルム,とくにカラーリバーサルフィルムの最大の魅力は,やはりその鮮やかな色と鮮明な画像であろうか。現像されたフィルムをルーペで覗いたときの美しさに感動した人も,多いはずだ。これが中判や大判のフィルムだと,ルーペも必要ない。 「エリートクローム」は,「一般向け製品」とされていた。略記号は「EB」(エリートクローム100)や「EBX」(エリートクローム エクストラカラー)で,以前は「エクタクローム ダイナEX」(EB)や「エクタクローム ダイナハイカラー」(EBX)という名称が使われていた。「プロ用製品」とされていた「エクタクローム プロ」シリーズや「エクタクロームE」シリーズとの区別を明確にするために,名前が「エリートクローム」に変えられたのだろうと思う。「一般向け製品」だからといって「プロ用製品」より明らかに劣るようなものではなく,フジのフィルムとは違ったコダックらしい色を低価格に楽しめるよいフィルムとして,よく使ったものである。また,個人的にフジのフィルムよりもコダックのフィルムの色のほうに好感がもてたので,「エリートクローム」(「エクタクローム ダイナ」)に限らず,さまざまな種類の「エクタクローム」を使ってきたものである。もっとも,「エリートクローム」(「エクタクローム ダイナ」)は35mm判のみが供給されており,中判や大判は「プロ用製品」とされる「エクタクローム」を使うしかなかったのだか。 これでなにを撮ろうか? これまでに長年撮ってきた,常清滝や三段峡,あるいは可部線を撮ってみようか?しかしこれらを撮るフィルムも,いずれすべてフジのフィルムに変えざるを得ない。そこで, なにで,これを撮ろうか? という発想に転換した。被写体よりも,撮る道具を重視するのである。 ![]() 最初のほうを見ると,可部線の電車が写っている。これを撮ったのはたしか,可部線の車両とアストラムラインの車両が交差するシーンの動画を撮りに行ったときだ(2013年5月18日の日記を参照)。 ![]() Nikon FM, AF NIKKOR 85mm F1.8S, EBXなかほどには,ヒガンバナが写っている。場所は,横川駅近くのいつもの土手(2012年9月27日の日記を参照)。こってりした下品な色(^_^;は,初期型のPC-NIKKOR 35mm F3.5にPLフィルタの効果を最大に与え,気持ちアンダー気味に写したもので間違いない。そうだ,このシーンを撮りたかったから,Ai連動ピンを倒せるNikon FMを選んだのかもしれない。 ![]() Nikon FM, PC-NIKKOR 35mm F3.5, EBXさいごのほうのコマに写っているのは,自宅で育てているアジサイである。自宅の花だから,水しぶきだって遠慮なく,か〜け放題〜,ウヨレイヒ〜である。Ai Micro-NIKKOR 200mm F4で水滴にピントをあわせたあとに,ピンボケにしたものを多重露出している。これがうまく決まれば,ソフトフィルタをかけたようでいてピントはしっかりした写真になるのだが,いまひとつうまくいかなかったようだ。 ![]() Nikon FM, Ai Micro-NIKKOR 200mm F4, EBXともあれ,いろいろなものにポツリポツリとカメラを向けながら,36コマを撮りきるのにおよそ1年がかかっている(笑)。さいごの「エリートクローム」を1年間じっくり楽しんだ,と思うことにしておこう。
*1 「コダクローム フィルム」販売完全終了のお知らせ (コダック株式会社)
*2 コダック プロフェッショナル エクタクローム及びエリートクロームフィルム 製造販売中止のお知らせ (コダック株式会社コンシューマービジネス本部) |
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