撮影日記


2013年07月08日(月) 天気:晴

鉄道利用が不便なら ずっと歩けばそれでいい

一昨日および昨日の日記の続きである。

両国に,「江戸東京博物館」という施設がある(*1)。江戸時代の「江戸」あるいは近代の「東京」を,多数のミニチュア模型や,復元した建物,その他の資料でいろいろな面から紹介する施設だ。さて,吉原を拠点に両国へ行くには,どのようなルートがあるだろうか。できるだけ便利に,安価に行きたいものである。
 「江戸東京博物館」は,都営大江戸線の両国駅あるいはJR総武線の両国駅の近くにある。
 そこでまずは,鉄道の利用を考えようと思う。しかしながら,一昨日の日記でもふれたように,吉原界隈は「鉄道空白地帯」と呼ばれることがあるような場所だ。どこの駅へ行くにしても,それなりの距離がある。
 まず,最寄駅と考えられるのは,東京メトロ日比谷線の入谷駅である。ここから仲御徒町駅まで乗り,都営大江戸線の上野御徒町駅まで歩いて乗りかえることになる。これは気分的に少々,面倒に感じる。それよりも,日比谷線を秋葉原駅まで乗って,JR総武線に乗りかえるほうが,効率がよさそうだ。だが,東京メトロとJRという,異なる運営社の路線を乗り継ぐと,そうでない場合にくらべて運賃が高くなる。東京メトロとJRとを乗り継ぐ場合は,割引運賃が適用される東京メトロと都営地下鉄との乗り継ぎにくらべて,少し高いものになる。
 それならば,思い切ってJR山手線の鶯谷駅まで歩き,秋葉原駅で総武線に乗りかえるのがよさそうだ。だが,鶯谷駅まで歩くのは,さすがにちょっと遠く感じる。
 歩く距離が長くても,道中に変化があれば,苦痛に感じないかもしれない。そういう意味では,浅草寺のなかを通って,都営浅草線の浅草駅を目指すのもよい。しかし,1駅だけ乗って蔵前駅で大江戸線に乗りかえて,また1駅だけというのも,面倒に感じる。つまり,浅草から両国は,それほど遠いわけでもないということか?
 地図を見れば,吉原から浅草までの距離と浅草から両国までの距離は,そう大差ないように思われる。どうせ,駅までそれなりの距離を歩かなければならないのなら,目的地まで歩いてしまおう。

吉原から南へ進み,言問通りへ出たら東へ進めば,ほどなく浅草寺が近くなる。浅草寺はさすがに著名な観光地のようで,外国からの観光客と思われる人の姿も多く,かなりの混雑だ。

BEAUTYFLEX III, Doimar 8.0cm F3.5, NEOPAN 100 ACROS

雷門では,その前で記念写真を撮ろうとする人たちがひしめきあっている。その人たちに狙いを定めたかのように,いろいろな観光施設などの勧誘がおこなわれているようだ。しかし,こんなに混雑する場所だっただろうか。今日は,なにか特別な日だっただろうか?
 こういうとき,二眼レフカメラは便利である。二眼レフカメラは通常,ファインダーを上から覗きこむようにして撮影する。そのスタイルとは逆にカメラを高く持ち上げて,ファインダーを下から見上げるようにすれば,混雑する人の頭より高い位置からの撮影が可能になるというものだ。

BEAUTYFLEX III, Doimar 8.0cm F3.5, NEOPAN 100 ACROS

ところで雷門の前からでも,やはり東京スカイツリーの姿はよく見えるのであった。

BEAUTYFLEX III, Doimar 8.0cm F3.5, NEOPAN 100 ACROS

浅草からは,隅田川に沿うようにして両国へ向かうことになる。隅田川には,観光船の姿も多い。

BEAUTYFLEX III, Doimar 8.0cm F3.5, NEOPAN 100 ACROS

ちょうど梅雨が明けたばかりで,真夏の日差しが照りつける。幸いにも川沿いだからか,風がある。風はかなり強いのだが,それでも暑い。じゅうぶんに,暑い。こんな日に何kmも,ぶらぶら歩くのは間違っていたかもしれない。こういうとき,やはり日傘は必須である。
 なお,写真を撮りながらぶらぶら歩いたので,吉原から両国まで,2時間近くかかっている。せかせか歩いても暑いだけだから,これくらいのペースでちょうどよい。当然ながら,帰路も同じようなルートを歩いている。
 なお,目的の「江戸東京博物館」だが,期待以上の内容で,じつにおもしろいものであった。

BEAUTYFLEX III, Doimar 8.0cm F3.5, NEOPAN 100 ACROS

*1 江戸東京博物館
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/


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