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2012年11月20日(火) 天気:晴これからもフィルムを使い続けようコダックが,カラーポジフィルムの製造および販売を終了することを発表してから,半年以上が過ぎ去った。すでに店頭では,コダックのカラーポジフィルムをほとんど見かけなくなっている。通信販売で売られるコダックのフィルムもかなり減っており,たとえばヨドバシカメラの通信販売では,「E100VS」の135-36(35mm判36枚撮り)と120サイズ,「E100G」の4×5サイズ以外は「販売を終了しました」となっている。コダックからはいろいろな種類のカラーポジフィルムが発売されてきたが,入手可能なものはもうこれくらいしかないようだ。「エリートクローム」という名称になる以前の「エクタクロームダイナEX」は,比較的安価なこともあってよく使ったものである。E100シリーズ以前のエクタクローム「EPN」は,好きなフィルムの1つだった。得られる画像の色味や調子は銘柄や製造時期などによって異なるわけだが,フジのフィルムにはフジのフィルムとしての,コダックのフィルムにはコダックのフィルムとしての,共通する雰囲気のようなものが感じられていた。個人的には,コダックのカラーポジフィルムにある雰囲気が好きだったのだが,これが楽しめるのもあとわずかということか。 ![]() Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 100mm F3.5, E100VS, F8, 15secこの写真は,先日訪れた筒賀神社の大イチョウの木である(2012年11月10日の日記を参照)。とくに「夜景」は露出の加減が難しく,「ヤマカン」あるいは「えぃ,やぁ!」という勢いだけで露出を決定することがある。そういう撮り方をしても,フィルムの性能に助けられて,おおむね許容範囲に収まることになるわけだが。それに対して,ディジタルカメラでは「夜景」が撮りやすい。「ヤマカン」や「えぃ,やぁ!」で露出を決定したとしても,すぐに結果を確認することができ,試行しながら追いこんでいくことができる。1コマごとに感度を変えられるのは,ディジタルカメラならではの強みだ。私が使っているNikon D70のような古い機種でも,ISO1600程度での撮影ができる。ある程度の明るさがあれば,手持ちで夜景を撮ることができる場合もある(2012年08月01日の日記を参照)。フィルムにくらべて,断然,効率がよいのである。 ![]() Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 250mm F5, E100VS, F8, 20secところで,「うちのご飯の60年─祖母・母・娘の食卓」(阿古真理,筑摩書房,2009年)は,作者の祖母,母,そして娘である作者自身の,食生活の変遷を通して社会の変遷を眺めていける,そんな内容の書籍である。時代としてはいわゆる戦後から現代まで,田舎と都会,日常と非日常の食およびその背景にある社会事情を俯瞰した気分になることができる。「あとがき」で作者も述べているが,膨大な参考資料が,その価値を物語るといえる。単に「人びとがどんなものを食べていたか」にくわえて,台所の変化や「主婦」の役割,立場の変化などを意識して読むのもおもしろい。
*1 コダック プロフェッショナル エクタクローム及びエリートクロームフィルム 製造販売中止のお知らせ (コダック株式会社 コンシューマービジネス本部 2012年3月1日) |
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