撮影日記


2011年06月29日(水) 天気:晴

「カメラのミッキー」はどこへ行った?

今日は,朝から紙屋町(広島市中心部)付近に用事があった。用事を済ませた後,時間はたっぷりある。本通りをぶらぶら歩き,八丁堀を過ぎ,そしていつしか的場町へたどりつく。
 的場町といえば,もはや語り尽くされたくらい,「中古カメラ」店が密集していることで有名だ。お店の世代交代,廃業や新規開業などの変遷はある。ディジタルカメラが中心になって,中古カメラという商品の流通が鈍くなったという社会的な変化もある。それでもなお,的場町界隈には中古カメラ店が密集している。そして今なお,カメラ好きな者の欲望を満たしてくれているのである。

他県等から広島を訪れる人は,まずJR広島駅に降り立つことだ多いだろう。東京からでも,新幹線で4時間ほど。この「4時間」という時間的距離は,鉄道を利用するか航空機を利用するかの分かれ目になるようで,広島と東京との間を移動する人は,新幹線の利用者と航空機の利用者とがほぼ1:1とのこと。そして,東京よりも近い,たとえば名古屋や大阪,博多などとの間を移動するには,やはり新幹線が利用されるだろう。新幹線以外の選択肢として,バスや普通列車,あるいはマイカーなどが考えられるが,その数は新幹線の利用者にくらべればごく少数だろう。
 まあ,細かいことはどうでもいい。
 JR広島駅から的場町のほうへ向かえば,順に,「マスヤカメラ」「ミッキーカメラ」「オーロラカメラ」「的場カメラ」「日進堂カメラ」そして「フジ・カメラ店」という6件を訪れることになる。
 ところが今日の私は,紙屋町方面から本通りを経て八丁堀を通り,そして的場町へ向かったのである。したがって,他県等からの訪問者とは逆の順に,的場町の中古カメラ店を通ることになる。

まずは,「フジ・カメラ店」。

的場町の交差点には,「的場カメラ」と「日進堂カメラ」とが並ぶ。

被爆橋梁の1つである荒神橋を越えれば,「オーロラカメラ」がある。

「オーロラカメラ」がある交差点を広島駅の方に曲がれば,やがて「ミッキーカメラ」が見えてくる。

しかし,ようすがおかしい。「ミッキーカメラ」は,歩道にもワゴンを出して,ジャンク品を並べているはずだ。その雑然とした空間が,そこに存在していない。その両隣りも,お店が閉まっているようである。今日は定休日なのか?いや,シャッターになにか貼り紙があるぞ。まさか廃業のお知らせ……?

恐る恐る,シャッターに貼られた紙を見てみると,どうやら近くに「移転」したようである。1カ月以上前に貼られたであろうこの紙に気がつかなかったということは,この界隈にすっかりご無沙汰していたことの,なによりもの証拠となる。
 さて,あたらしく移転した「ミッキーカメラ」は,どんなお店になったのであろうか?

銀行の隣とは,なかなかよい立地じゃないか。「お,出物が!でも,持ちあわせが……」というときでも,すぐにキャッシュコーナーへ走り,預金をおろすことができるわけである。
 しかし!そこは,やはりシャッターが閉まっている。移転して,リニューアルオープンしたばかりじゃないか!いったい,どうしたんだ?

今日,水曜日は,定休日とのことである。
 どんなお店になったのか,あらためて訪れるのが楽しみである。


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