2011年06月26日(日) 天気:雨のち曇
中判写真週間の成果
先週まで,仕事でしばらく東京に滞在していた。仕事の出張であっても,やはりカメラは持っていきたい。このとき用意していたカメラは,2台。1つはニコンFM10とAi NIKKOR 50mm F1.8Sの組みあわせ。もう1つは,セミネッターである。昨日の日記で,セミネッターの活躍を少し紹介したが,けっして電車のLEDを使用した行き先表示装置をきれいに撮るために持っていったわけではない(2011年6月25日の日記を参照)。
では,なんのために持っていったのか?
「中判写真週間」の間に,フィルムを使いきれなかったからである(笑)。そのときのフィルムを使いきってしまうことが,大きな目的だったのだ。
「中判写真週間」とは,いつも中判写真を撮っている人はもちろん,最近,中判写真を撮っていない人,まだ中判写真を体験したことのない人にも,あらためて中判写真を撮るきっかけになればという思いから,昨年,勝手に制定したものである(2010年6月5日の日記を参照)。「中判写真週間」は,中判写真のフォーマットである6×4.5や6×9にちなみ,6月4日から6月9日までである。昨年の6月4,5日は「セミ判の日」として「コレレ」で撮影をおこなった。今年は「コレレ」ではなく,「セミネッター」を使うことにしたのである。
しかしながら,今年は「セミ判の日」がせっかくの週末にあたりながら,福山方面にでかけなければならない用事があり,十分な撮影はできなかったのである。時間の間隙をぬって,福山のばら公園で数カットを撮影するのがせいいっぱいであった。
ZEISS IKON NETTAR (515), Nettar-Anastigmat 7.5cm F6.3, NEOPAN 100 ACROS
EL-NIKKOR 75mm F4.5, FUJIBRO WP FM3
ZEISS IKON NETTAR (515), Nettar-Anastigmat 7.5cm F6.3, NEOPAN 100 ACROS
EL-NIKKOR 75mm F4.5, FUJIBRO WP FM3
セミ判のカメラでは,120フィルムで16コマ撮れる(自動巻き止めのカメラでは,15コマしか撮れないものもあるが)。16コマというのは,半日くらいのんびり撮り歩くなら手頃だが,短時間で一気に使ってしまおうとするにはやや量が多い。撮りきれなかったフィルムがはいったままのセミネッターを,東京への出張に連れていくことにしたのである。もしこのときに,セミネッターに装填したフィルムを使いきっていたら,東京にはセミネッターを持っていかなかっただろう。
セミ判の日が終わっていたわけだから,もしかすると,RB67を持っていったかもしれない。いや,いくらなんでも,それはないだろう。出張の荷物は,できるだけコンパクトにまとめたいものである。ましてや,マミヤプレスを持っていくわけにはいかず。そうなると,No.1 Pocket KODAK Juniorという簡便な6×9判カメラの出番があったかもしれない。いまから思えば,それを持っていってもおもしろかったかな?と思うところである。
あるいは,あえてカメラを持っていかずに,現地調達を……という手もあったかな?(笑)
東京へ行っている間も,ほとんど写真を撮る時間はなく,結局,昨日までの日記でふれたように,「おみやげ」を買いに行くときにようやく,都電荒川線を撮ることができた程度なのであった。
ZEISS IKON NETTAR (515), Nettar-Anastigmat 7.5cm F6.3, NEOPAN 100 ACROS
EL-NIKKOR 75mm F4.5, FUJIBRO WP FM3
ZEISS IKON NETTAR (515), Nettar-Anastigmat 7.5cm F6.3, NEOPAN 100 ACROS
EL-NIKKOR 75mm F4.5, FUJIBRO WP FM3
ZEISS IKON NETTAR (515), Nettar-Anastigmat 7.5cm F6.3, NEOPAN 100 ACROS
EL-NIKKOR 75mm F4.5, FUJIBRO WP FM3
最後のカットは,運転手さんの指にはめられた指輪に注目したい。これによって,この「手」が生活を支えているんだなあ,ということが感じられ,個人的にはお気に入りである。ただ,ネガに傷が入ってしまったのが惜しまれる。
ともあれ,少々不完全燃焼だった今年の「中判写真週間」だが,この日記を読んでくださっているみなさまは,いかがだっただろうか?充実した「中判写真週間」を過ごせた方には,大いなる感謝を申しあげるとともに,来年度もぜひがんばっていただきたいとお願いしたい。私と同様にちょっと物足りなかった方は,来年度,ぜひがんばろう。そして,今年も中判写真を体験できなかった方は,いまからでも遅くない。ぜひ,中判写真をはじめていただきたく思う。
こんどは,8月10日の「バイテンの日」が待っているぞ。
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