撮影日記 |
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2016年12月17日(土) 天気:曇のち晴キチジョウソウにはフレアが似合うMamiya ZE用のレンズを,キヤノンEOSで使うためのマウントアダプタをいただいた(2016年6月28日の日記を参照)。その結果,機種はなんでもよいから,ディジタルのEOSがほしくなり,Canon EOS 10Dを入手した(2016年12月7日の日記を参照)。さっそく,Mamiya ZE用のレンズをいろいろと試してみたのだが,Mamiya-sekor E 50mm F2レンズを使うと,フレアが盛大に発生する。 Canon EOS 10D, Mamiya-sekor E 50mm F2, FOTODIOX Pro ZE-EOS「ソフトフォーカス効果が得られた」と喜ぶべきかもしれない,と感じるくらい,盛大にフレアが発生している。そもそも,このマウントアダプタは,前の持ち主によれば「内部反射がひどく,ゴーストが激しく出て,使えない」とのことで,くださったものである。ある程度のことは想定していたとはいえ,これはあまりにひどい。捨てたくなる気分も,わかるというものだ。だが,ソフトフォーカス効果と考えれば,それなりに楽しめそうである。 Canon EOS 10D, Mamiya-sekor Macro E 50mm F3.5, FOTODIOX Pro ZE-EOSこのマウントアダプタにはテレコンバータが組みこまれており,さらに内部反射の処理が悪いとなれば,画質の低下はしかたない。しかし,この結果だけを見ると,マウントアダプタと組みあわせるレンズの相性という問題もありそうに思われる。 キチジョウソウとよばれる植物がある。「花が咲くと縁起がよい」と言われることから,そう呼ばれるとのことだ。だからといって,花を咲かせるのが難しい,というわけではないようだ。しかも,よく増える。根のついた芽が伸びてくるので,適当に切り分けて植えてやるだけだ。そして,どんどん増えていく。浅い丸い鉢にびっしり密生させておけば,いっせいに花が咲くと豪華な雰囲気が出る。 Canon EOS 10D, Mamiya-sekor Macro E 50mm F3.5, FOTODIOX Pro ZE-EOSテレコンバータが組みこまれているマウントアダプタを併用しているにもかかわらず,ガチガチにシャープな写りを見せてくれた。これは,Mamiya-sekor Macro E 50mm F3.5の基本性能の高さを物語っているのではないだろうか。このような高性能なレンズを使うためのボディが,いまひとつ信頼をおけないMamiya ZEシリーズだけなのは,もったいないことである。ここに,マウントアダプタの存在意義があるわけだ。 Canon EOS 10D, Mamiya-sekor Zoom E 35-70mm F3.5-4.5, FOTODIOX Pro ZE-EOS私が,Mamiya ZE用のレンズの描写に驚いたきっかけとなったレンズは,標準ズームレンズのMamiya-sekor Zoom E 35-70mm F3.5-4.5であった。さすがに,Mamiya-sekor Macro E 50mm F3.5ほどは寄れないものの,描写は期待通りにシャープである。ところが,Mamiya-sekor E 50mm F2だと,やはりフレアが目立つ。 Canon EOS 10D, Mamiya-sekor E 50mm F2, FOTODIOX Pro ZE-EOSだが,ソフトフォーカスな効果が得られていると考えれば,このフレアも悪くはない。むしろこの場合には,ほどよいフレアがかえって,花の美しさを効果的に表現しているようにも見える。鉢いっぱいに咲いた状態を,このレンズで撮ることは,悪くなさそうだ。残念ながら今年は,それを撮る機会を逸してしまっているが。 ニッコールとの比較もしてみよう。 Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S標準系レンズと望遠系レンズとの違いはあるものの,Mamiya-sekorのほうがNIKKORよりも硬質でシャープな印象を受ける。 Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8Sともあれ,Mamiya-sekorを,「どうせニッコールやキヤノンレンズよりは劣るんだろ?」などと,舐めてかかってはいけない。それだけは,よく理解しておくことだ。それと,Kodakの発色はいいねえ♪ Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S |
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