撮影日記


2025年06月14日(土) 天気:雨

アジサイには雨が似合う

先週は,雨の日が多かった。中国地方は,6月9日の月曜日に梅雨入りしたと見られる,とのことである。昨年の梅雨入りは6月20日ころで,例年になく遅いものだった。そのため今年は,ずいぶんと梅雨入りが早いものに感じられる。しかし,平年では6月6日ころに梅雨入りとなるので,これでも平年より遅いのである。

今日も,雨が降っている。
 うちにあるウズアジサイは,ここ数年はごく小さい花を1〜2輪くらいつける程度で,まったく咲かない年もあった。今年は例年より多くの花をつけており,そろそろ見ごろ,撮りごろとなっている。背景が散らかっているので,撮るとなると接写をするしかないのが現状であるが,1つ1つの花がそんなに小さいわけでもなく,撮りやすい状態になっている。
 カメラやレンズを濡らしたくないし,自分自身も濡れたくないので,雨のかからない軒下から望遠レンズで撮ってみることにする。

SONY α100, MINOLTA AF 70-300mm F4-5.6

いつもなら,Kodak DCS Pro 14nあたりで撮るところだが,たまには気分を変えてSONY α100を使うことにする。こうやってたまには使うようにして,使える状態を維持しておきたい。SONY α100に使用するバッテリーパックは,NP-FM55Hというものである。

SONY α100を入手したとき,バッテリーパックNP-FM55Hは1つ付属していたが,充電器は付属してこなかった。そこで,ビデオカメラSONY DCR-TRV33Kに装着して充電する。しかし,同じようにして充電できるビデオカメラ用のバッテリーパックNP-FM50、NP-FM30をSONY α100で使用することはできない。これらが使用できるなら,ビデオカメラ用にいくつか確保してきたバッテリーパックを活用できるのに,使えないのである。突起や切り欠きなどの小細工があって,カメラに装填できないようになっているわけではない。装填することはできるのに,「対応していない」などと表示されて,使えないのである。「対応してない」と表示することができるなら,そのまま使わせてもらいたいところだが,そのあたりどういう事情があるのかは知らない。

ミノルタα用の70-300mm F4-5.6は,個人的にはこういうときくらいしか出番のないレンズである。さほど被写体に寄れるようなレンズではないが,雨に濡れたくないから無理に近づくことができる必要はない。

SONY α100の撮像素子は,いわゆるAPS-Cサイズのものである。だから300mmレンズであっても,写る範囲は,ライカ判のカメラで450mmくらいのレンズを使うときに相当する範囲に限定される。SONY α100で撮影した画像データのプロパティを確認すると,「焦点距離 300mm」という情報のほかに「35mm焦点距離 450」という情報も記録されているのはおもしろい。とくに必要のない情報だとは思うが。

晴れた日に花を撮るとき,わざわざ水をかけて,水滴が残る状態を撮ろうと考えることが多い。今日はよく雨が降っているので,水をかける必要がないが,せっかくなので水滴がもっと目立つようにも撮りたくて,まずは内蔵フラッシュを併用した。

SONY α100, MINOLTA AF 70-300mm F4-5.6

雨の勢いが弱まってきたので,もう少しだけ近づいて撮ってみることにした。
 こんどは,もう少し被写体に寄ることができる,SIGMA 70-300mm F4-5.6 DL MACROを使うことにする。このレンズは,焦点距離が300mmのときだけ,最短撮影距離がぐっと短くなり,最大1/2倍での撮影ができるのが大きな特徴である。このレンズは小規模なモデルチェンジがなんどかされており,そのたびに,名称が少しずつ変わっている。レンズを入手したとき,それがどのモデルに該当するのか,それは何年ごろに流通していたものなのかを確認するのが容易ではない。タムロンから発売されるレンズのように,固有の型番が明記されていればそのあたりわかりやすいのだが,この時代のシグマはそういう発想を持ち合わせていなかったのだろう。それ以前には,「ラムダ」だの「カッパ」だのという名称を与えていたのだが,それがかえってややこしいとで考えた反動だったりするのだろうか。

ともかく,レンズをつけかえてさらに接近した撮影をしようとした。ところが,バッテリーの警告が表示された。バッテリーパックもそれなりに劣化していて,もちが悪くなっているようである。ビデオカメラ用のバッテリーパックが使えないということが,ほんとうに腹立たしく思えたものである。

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