撮影日記


2024年11月30日(土) 天気:晴

やっぱり40mmが好き

写真撮影用のレンズには,いろいろな焦点距離のものがある。
 焦点距離が短いレンズは,広い範囲が写る「広角レンズ」となる。手前に写ったものにくらべて,遠くにあるものが極端に小さく写るようになるため,単に広い範囲を写しこむように使うだけでなく,遠近感を誇張して,手前にあるものがものすごく大きく見えるように撮るのもおもしろいものになる。
 逆に,焦点距離が長いレンズは,狭い範囲が写る「望遠レンズ」となる。余計なものが写りこみにくくなるだけでなく,遠くにあるものもあまり小さくは写らないわけで,遠近感が圧縮されて見えることになる。このような性質を利用した撮り方も,おもしろい。
 焦点距離が「広角レンズ」と「望遠レンズ」の間のレンズは,「標準レンズ」とよばれる。焦点距離が何mm以下のものが広角レンズで,何mm以上のものが望遠レンズである,という具合に数値が決まっているわけではないが,ライカ判(フィルム面や撮像素子など,実際に画像を記録する部分の大きさが36mm×24mmのもの)のシステムであれば,おおむね35mmよりも短いと広角レンズ,85mmよりも長いと望遠レンズとされることが多い。そして,ライカ判において標準レンズとされるものには,焦点距離が50mmくらいのものが多い(2018年10月18日の日記を参照)。
 標準レンズは,広角レンズでもなければ望遠レンズでもないため,「見た目と同じように素直に写る」と言われる。そういう面もあるのかもしれないが,個人的には50mmレンズの視野は,やや狭いと感じている。もちろん,だからといって50mmレンズを望遠レンズとまでは感じない。一方で,35mmレンズの視野は広すぎる感じがするので,35mmレンズを広角レンズとよぶことには違和感はない。だから,そのあいだくらいの焦点距離のレンズの使い心地がよいと感じることが多い。そこで,ライカ判のカメラでコンパクトなレンズを1本だけ使うようにしたいという気分のときには,焦点距離が40mmのYONGNUO YN 40mm F2.8Nというレンズ(2018年10月20日の日記を参照)を使うことがある。Nikon D800と組み合わせると,ファインダーが見やすいこともあって,快適である。

Nikon D800, YONGNUO YN 40mm F2.8N

標準レンズは,離れて絞りこめば広角レンズ的な画像に,逆に,近づいて絞りを開けば望遠レンズ的な画像になると言われることもある。

Nikon D800, YONGNUO YN 40mm F2.8N

しかし,さすがにその表現はあまりにおおげさだろう。とはいえ,ズームレンズでなくてもいろいろな表現ができるのは,たしかである。

Nikon D800, YONGNUO YN 40mm F2.8N

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