撮影日記 |
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2024年10月03日(木) 天気:小雨小雨のなかのヒガンバナ先日,使ってみたOLYMPUS E-300というデジタルカメラに対しては,「コダック製のCCDを使っているから,コダックブルーが魅力的である」とする評価を見かけることがある。言うまでもないが,デジタルカメラでJPEG出力される画像がどのようなものになるのかは,その撮像素子だけに依拠するものではない。カメラに内蔵された画像処理のソフトウェアがどのような処理をするかという影響が大きいことは,よく知られているはずである。OLYMPUS E-300から出力される画像については,たしかに鮮やかに感じられることがある。それを表現するには,「コダックブルー」という言葉ではなく,「オリンパスブルー」というほうが,その現象をいくらかは適切に表現しているのではないだろうか。 今日は,「コダックブルー」の根拠になる以前の撮像素子を使った,Kodak DCS 460で撮ってみよう。 Kodak DCS 460, AF Zoom-NIKKOR 28-100mm F3.5-5.6G小雨が降っているが,傘をささなくてもがまんできる程度の降り方である。強い影ができず,べったりとした写りになってしまっている。Kodak DCS 460で撮影した画像データは,いわゆるRAWデータなので,花の赤色と背景の緑色とがそれぞれはっきりする程度に調整を試みた。色が変に偏らず,彩度がいたずらに高くなりすぎないようには,気をつけたいところである。 Kodak DCS 460, TAMRON SP 90mm F2.5 (52B)この日記でも何度か紹介しているが,Kodak DCS 460には高感度モードが隠れている。カメラ本体の感度設定をISO 800以上にすると,ISO 3200相当の感度で撮影ができてしまうのである。もちろん,カメラ本体の感度設定をISO 3200にしておくと,ほぼ適正な露出が得られる。ただ,ISO 3200に設定しても,レリーズするたびに,感度の設定が本来のISO 80に戻ってしまう。また,高感度モードで撮影したときは色のノイズがすさまじいものになる。だからこの機能は,用意してみたものの,実用にならないとして封印されたのではないかと思っている。高感度モードに入ってしまうのは,いわゆる隠しコマンド的なものなのかもしれない。もしかすると,ソフトウェアのバグによるものなのかもしれない。 Kodak DCS 460, AF Zoom-NIKKOR 28-100mm F3.5-5.6Gこの高感度モードは当然のように,昼間の屋外の風景を撮るのには適さないである。 Kodak DCS 460, AF Zoom-NIKKOR 28-100mm F3.5-5.6G |
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