撮影日記 |
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2022年12月21日(水) 天気:雨FUJIX DS-220といろんなオプションFUJIX DS-220は,1995年11月に富士フイルムから発売されたデジタルカメラである。 FUJIX DS-220は,640ピクセル×480ピクセルの画像を記録する,いわゆる30万画素級のデジタルカメラである。発売当時のプレスリリース(*1)を見ると,機能を拡張するオプション品がいろいろと用意されていることがわかる。そして,それらのオプション品をおさめるための専用のケースも用意されていた。FUJIX DS-220は30万画素級のデジタルカメラといっても,1995年3月に発売されたCASIO QV-10のように安価なものではなく,さまざまな撮影に対応しようとしたシステムであり,本体だけで148,000円という価格がつけられていたのである。さらにACアダプタとバッテリーパックがあわせて24,500円,メモリカードは5MBのもので35,000円,20MBのものならば120,000円もするのである。とくに,メモリカードは高価だったのである。 「ワイドコンバージョンレンズ WL-D2」は,FUJIX DS-220(およびDS-220A)で,超広角撮影をするためのフロントコンバージョンレンズである。 FUJIX DS-220に搭載されている撮影用のレンズは,焦点距離を5.7mmと11mmとに切り替えられる,いわゆる2焦点レンズであ。これは,ライカ判のカメラで36mmレンズあるいは72mmレンズを使用したときに相当する範囲が写るようになっているものである。ワイドコンバージョンレンズWL-D2の倍率は0.65倍となっているので,これを取りつけると,ライカ判のカメラで24mmレンズを使用したときに相当する範囲が写せるようになる。引きのない場所で大きな被写体を写しこむのに都合がよい。 FUJIX DS-220, WL-D2FUJIX DS-220には,撮影した画像を確認するための液晶モニタが内蔵されていない。拡張コネクタに,専用の「LCDカラーモニタ PA-D22」を接続して一体化できるようになっている。 用意されていたオプション品のうちでは,「マクロコンバータ MC-D22」も特徴的である。 クローズアップレンズとフラッシュ2灯(別途,電源としてCR123Aが1本必要)が一体化しており,無影撮影ができるようになっており,メディカルニッコールと同じような性格の使い方が提案されていたものと思われる。もちろん,メディカルニッコールにくらべると,はるかにお手軽に使えるわけだ)。このくらいの接写になると,一眼レフ方式ではないFUJIX DS-220ではパララクスの影響が大きくなるので,LCDカラーモニタPA-D22を併用すればよい。 FUJIX DS-220, MC-D22これらの,ワイドコンバージョンレンズ WL-D2,マクロコンバータ MC-D22,LCDカラーモニタ PA-D22は,FUJIX DS-220でもFUJIX DS-220Aでも同じように使うことができる。これらの機種を実際に入手してたしかめたと称している「Digitalkamera Museum」というWebサイトでの説明では,「WL-D2は,DS-220では使用できない」と説明している(*3)が,これは誤認している可能性がある。あるいは,確認したDS-220が特殊仕様だった可能性もある。
*1 パソコン専用CCD・ATA準拠PCカード採用 マルチメディアに応える高画質・スペックを搭載 フジックスデジタルカードカメラ「DS-220」“ニューDIJE(ディジェ)”新発売 (富士写真フイルム株式会社 1995年11月1日)
*2 「月刊建設」(1996年6月,日本建設技術協会)に掲載された広告 (国立国会図書館デジタルコレクション)
*3 Fujix DS-220A (1996) (Digitalkamera Museum das Original!) |
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