撮影日記 |
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2021年11月23日(火) 天気:曇「関式サロン露出計」角型の
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分類(仮称) | サマー タイム | 感光度表記 | カラーフィルム | 閃のミリ セコンド |
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角型1 | 対応 | DINとASA | さくら・フジ DIN12 | なし |
角型2 | 非対応 | ASAとDIN | さくら・フジ ASA 8 | なし |
角型3 | 非対応 | ASAとWeston | さくら・フジ ASA 10,オリエンタル ASA 16 | なし |
角型4 | 非対応 | ASAとWeston | さくら・フジ ASA 10,オリエンタル ASA 16 | あり |
角型1は,サマータイムに対応しているものである。
サマータイムに対応していることから,1950年〜1951年ころに発売され(2021年10月31日の日記を参照),サマータイムが廃止になる1952年ころまで発売されていたと判断できる。
サマータイム期間中に,丸型から角型への移行があったことは,「アサヒカメラ」の広告の変化から確認できる。また,丸型にも角型にもサマータイム対応版が存在することも確認できている。よって,角型1は,角型のさいしょのモデルであると判断できる。
サマータイムに対応しているものが角型のさいしょのモデルであるから,サマータイムに対応していない残りのモデル,角型2〜4は,それよりあたらしいものである。
そのなかでは,まず角型2が続くと考えている。
感光度表記について,戦前の丸型では「DIN」のみが使われていた。その後,「ASA」がよく使われるようになった。現在のデジタルカメラでも使われている「ISO」表記は,「ASA」と同じ値のものである。したがって,感光度表記の主流は,DINからASAに移っていったと考えられる。そうすると,「DIN」が使われなくなった,角型3,角型4は,角型2よりも後のモデルであると考えられるのである。
裏面の主要なフィルムの一覧では,角型1ではDIN表記が使われていたのに対し,角型2,角型3,角型4ではASA表記が使われている。また,角型3,角型4では,オリエンタルのカラーフィルムが追加されている。これは,1953年に発売されたオリエンタルのカラーネガフィルムをあらわしていると考えらえるので,角型3,角型4は1953年以降のモデルであると考えられる。
角型3と角型4の違いは,表面の「閃」(閃光電球による撮影に関するものと思われる)の領域での,「ミリセコンド」という目盛の有無である。この目盛は角型4にだけ見られるので,ここであらたに追加されたものであると想像できる。
このような観点から,それぞれの特徴をもつ角型の「関式サロン露出計」のモデルチェンジの順番を,上の表のように考えたものである。
*1 関式サロン露出計 買った(画像あり) (御部スクラ バーチャルYoutuber)
→https://ob-scura.com/2021/11/18/sekis-salon-exposure-meter/
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