撮影日記


2021年03月31日(水) 天気:晴のち曇

水をかけると露出が変わる

チューリップの開花は,順調にすすんでいる。フラッシュポイントの白いつぼみがしだいに赤くなって,まっ赤な八重咲きの花が開くまでのあいだに,赤と黄のバイカラー咲きのものや,ピンク色のものの開花が先行してしまった。朝の日光を逆光気味にして,透過光の美しさを楽しみたい。

Kodak DCS 460, Ai Micro-NIKKOR 200mm F4

さらに水を下からシャワー状に噴きあげることで,目覚めてうーんと伸びている印象を描けたと思う。水をかけるための距離を確保するために,ここでは200mmレンズを使用している。

Kodak DCS 460, Ai Micro-NIKKOR 200mm F4

これらは,絞り優先AEで撮影している。そのため,水をかけたときは,水の反射にひっぱられて,露出が大きく違ってきている。水をかけていないときの露光時間は1/60秒であり,水をかけたときは,1/200秒である(絞りは同じ)。

そのため,そのままRawTherapeeに読みこむと,明るさと色が大きく異なって見える。

この2つの画像の色をあわせるために,露光補正を+2EVして明度とコントラストをすこし高めた。
 さらに,ホワイトバランスで色偏差を緑がわに強めている。
 こういうときは,AEを使わずにマニュアル露出をしておけば,色調整をせずに済んだかもしれない。AE撮影には,なにかと問題が生じる場合もあるのだ。「明日からは,カメラのオートを解除して撮ろう。」とまでは,さすがに思わないけれど。

Kodak DCS 460で撮影した画像は,.tifという拡張子がついたファイルとして保存される。このファイルの内容はいわゆるRawデータのようなもので,一般的な画像ソフトウェアでは正しく開くことができない場合がある。したがって,拡張子を.rawに変更したうえで,このRawTherapeeのようなアプリケーションソフトウェアで処理することになる。ともあれ,いわゆるRawデータであれば,多少の露出の違いなどはなんとか調整できる場合がある,ということを実感できたのであった。


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