撮影日記


2021年02月28日(日) 天気:晴

落ちていたツバキの花とホトケノザ

広島県では,COVID-19感染者数が目立たないものになってきた。昨日2月27日には,約4か月ぶりに感染者の発表数が0となっている。緊急事態宣言が出されていた地域のうち,首都圏の4都県(東京,千葉,埼玉,神奈川)を除いた6つの府県(愛知,岐阜,京都,大阪,兵庫,福岡)は,本日2月28日づけで解除となる見通しである(*1)。一方,首都圏の4都県については,これまでの見込み通り3月7日で解除すべきかどうかが検討されている。

スギ花粉に関する情報が,気になる季節となった。昨年以来,多くの人がマスクを常用するようになってきたとはいえ,それだけではスギ花粉を完全に。防ぐことはできない。
 足元に目を向けると,小さな花がいろいろと咲きはじめていることに気がつく。この時期に見られる特徴的な花の1つに,ホトケノザがある。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

草丈は10〜20cmくらいなので,足元に目をやれば,簡単に見つけられる。そして,唇のような色と形状の花は,見飽きないものである。小さいながら複雑な形状をし,細かい毛が密生しているところも,見どころである。なお,「春の七草」にかぞえられるホトケノザは,「コオニタビラコ」とよばれるキク科の植物である。なぜ,名称がこのように混用されているのかはよくわからないが,ここで紹介しているホトケノザは,食用ではない。まったく別の,シソ科の植物なのである。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

いかに形状がおもしろいとはいえ,この花だけをアップで撮るだけでは,単調でおもしろくない。
 周囲を見ると,ツバキの花がたくさん落ちている。拾い集め,ホトケノザの花の背景に配置して変化をつけるようにしてみた。これだけでずいぶんと,雰囲気がかわってくるものである。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

草丈が低いので,地面にはいつくばったような姿勢で撮ることになる。このような状況では,大きな三脚はもちろん,ケンコーのハイパーローアングル三脚(2005年1月25日の日記を参照)も役に立たない。かろうじて,スリックのプロミニ(2005年1月23日の日記を参照)ならば対応できる,そんな状況である。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

だから,このような少し上から目線にすると撮りやすいものになる。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

さらに,落ちていたツバキの花そのものにも,着目してみる。
 日はかなり傾いてきたが,周辺の住宅のすきまから,ほどよい光がさしこんでいる。花びらが半逆光になるような位置に配置して,蕊にしっかりとピントをあわせる。地面に落下した状態の花だから,少しくらいの風では動かない。ときおり強い風の吹く状況ではあったものの,落ち着いて撮ることができたわけで,とても好都合であった。
 これを撮ったとき,もう三脚は使っていない。カメラを地面に直接おいて,撮っているのである。究極のローアングル撮影ということになる。

*1 緊急事態宣言(内閣官房)
https://corona.go.jp/emergency/ 新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言の区域変更(令和3年2月26日発出)
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