撮影日記


2018年08月27日(月) 天気:晴

日本カメラショー「カメラ総合カタログ」をそろえたい

「日本カメラショー」は,日本写真機工業会加盟メーカーのカメラに関する総合的な見本市として,1960年にはじまったイベントである(2007年8月9日の日記を参照)。2005年からは「フォトイメージングエキスポ」,2010年からは「CP+」として毎年,カメラ機器などの展示等がおこなわれている。
 これらのイベントでは,「総合カタログ」が発行されている。
 出展各社の商品が1冊にまとめらているもので,商品1つ1つについての情報は少ないが,その年に,どんなカメラが,どれくらいの価格で,なにをセールスポイントとしていたかを一覧するには都合のよいものである。
 なによりも,1960年から毎年,展示会が催され総合カタログが発行されていることの意味は大きい。1つ1つのカメラに関する情報は最低限のものであっても,各社のラインアップの変化を追っていくことができるので,あるカメラの発売が終了した時期も目安がつけられるのである。ニコンF3のように,その発売の終了が報道される例は珍しいことであり(2000年8月31日の日記を参照),ほとんどの機種は,一般の消費者に対してはひっそりと,販売を終えるものだ。

だから,日本カメラショー「カメラ総合カタログ」は,1960年から最新年まで,そろえて手元においておきたい。

1964年のvol.16と1965年のvol.20を入手した。これまで少しずつ,いただいたり買い集めたりしてきたが,ようやく1960年から2018年までのうち,最近の2009年,2011年,2014年を除いて,すべての年のものをそろえることができた。
 ただし,1980年代ころまでは,日本カメラショーは年に数回各地で開催されていた。その都度,あたらしい「総合カタログ」が発行される。年に4巻くらい発行されていた年もある。だから,1960年から2018年まで60年弱の歴史があるが,2018年に発行された「総合カタログ」の最新刊は,vol.134だ。
 「年」はほぼそろったが,1980年代前半以前は,まだ抜けている「巻」が多い。

日本国内で発売されたカメラの変遷を追いかけるのに都合がよい「総合カタログ」であるが,残念な面もある。もっとも影響の大きいことは,近年では「オープン価格」が一般的になってきたことだ。そのため,「どれくらいの価格で」の目安としては,使いにくいものになってきた。値引き販売があたりまえになり,店頭実売価格の差が大きくなってしまった状況では,メーカー希望小売価格というものに直接の意味は失われたのかもしれない。それでも,上位機種と下位機種とを判別する目安としては意味があるので,オープン価格化というものは残念な傾向だと思っている。


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