2018年08月07日(火) 天気:晴
陸橋のうえで「四つ切1/2」を撮りなおす
大きな道路には,ところどころに歩道橋が設けられている。とくに,小学校が近くにある場合には,歩道橋が設けられていることが多い。広島市立本川小学校の近くにも,国道183号線(以前は国道54号線だった)を横断するための歩道橋が設けられている。この歩道橋は,広島電鉄の本川町停留所を見おろせる位置にあるから,写真を撮るにも都合のよい場所である。
ここではこれまでに何度も撮影したが,なぜかよく,現像ムラが生じるのである2010年8月7日の日記を参照。
Okuhara Camera, FUJINON W 210mm F5.6, FUJIBRO WP FM2
どうして,このようなムラが生じるのだろうか。
激しい暑さで,装填した印画紙が曲がっていたり,変質していたりしていたのだろうか?しかし,この日に撮影した別のコマでは,このようなムラは生じていない。
Okuhara Camera, FUJINON W 210mm F5.6, FUJIBRO WP FM2
だから装填時のミスのようなものではなく,現像時のミスであろう。このことについて,twitter上で多くの人から,さまざまなヒントをいただいた。
まず,現像時に印画紙が重なっていた可能性を指摘された。
まず確認しておくと,これは「四つ切1/2」というフォーマットで撮影したもので,6インチ×10インチのサイズに切った印画紙を,フィルムのかわりに使って撮影している。ロールフィルムをタンク等で現像するのとは違い,バットで現像している。バットでの現像は,4×5判などのシートフィルムでもおこなわれるが,よく使われる四つ切サイズ用のバットに対して,4×5判のフィルムはじゅうぶんに小さいから,数枚まとめて現像しても重なることはないだろう。しかし,「四つ切1/2」の印画紙を何枚かまとめて四つ切サイズのバットで現像したら,印画紙どうしが重なることはじゅうぶんにありうる。ただし私は,1枚ずつ現像をしていたので,現像時に印画紙が重なってしまったことがムラの原因ではない。
別の方は,現像液の溶解が不十分だった可能性を指摘された。だが,このたび使った現像液は,ミクロファインをあらじめ溶解して保管していたものを,さらに1:1に希釈したもので,しかも数日前に使ったものを残していたものである。だから溶解のムラは,おそらくない。それならば現像液の劣化ではないかと指摘されるが,同じ日に撮影し,あわせて現像したコマにムラが生じていないことの説明にならない。
さらに別の方から,現像中に中央付近が浮いてしまい,そこだけ現像が進行しなかったのではないか,という可能性を指摘された。
なるほど,この可能性は検証する必要がありそうだ。
まとめて現像するときに,はじめの1〜2枚はていねいに処理しても,そのあとはだんだん雑になっているからではないかと思われる。
さて。
これは,古いパソコンEPSON PC-286LE用のキャリングバッグである。
いまはこれを,「四つ切1/2」撮影セットを運ぶために使っている。
その内容は,組立暗箱(「四つ切1/2」アダプタつき)本体,レンズ(FUJINON W 210mm F5.6),露出計(セコニック スタジオデラックス),冠布,フィルムホルダ3枚といったものだ。これに三脚があれば,撮影ができる。
次回は,ていねいに現像することを心がけることにし,今日は,同じ場所からの撮りなおしである。
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