撮影日記


2018年02月11日(日) 天気:晴ときどき雪

格安のNikon F4は,見なかったことにしよう…

昨日は寒さが少し緩んで,雨が降った。今日からはふたたび寒くなり,夜から明日の朝にかけて,大雪になる可能性も伝えられている。昼間はちらほら雪が舞うときがあるものの,よく晴れている時間も長かった。

先日の東京都内も,よく晴れていた。仕事の予定は朝遅めの時間帯だったので,それまで写真を撮って時間を調整する。よく晴れているものの,まだ季節的に太陽の位置は低い。低い光がつくりだす影に注目して,いろいろと撮ることにした。仕事での目的地は赤羽のほうなので,飛鳥山公園あたりで時間を調整すると,ちょうどよい。

CONTAX Tvs (Vario-Sonnar T* 28-56mm F3.5-6.5), Konica 100

東京都電荒川線は,路面電車である。しかし,道路上を走行する区間はごく短い。王子駅前停留所を出発した電車は国道122号線上を走るが,飛鳥山停留所の手前で国道を離れる。歩道橋の上から眺めると逆光になるが,電車の前を横切る自転車や歩行者のシルエットがおもしろい。

CONTAX Tvs (Vario-Sonnar T* 28-56mm F3.5-6.5), Konica 100

光の位置が低いので,できる影も長いものになる。

CONTAX Tvs (Vario-Sonnar T* 28-56mm F3.5-6.5), Konica 100

公園のなかには,古い都電の車体も置かれている。

CONTAX Tvs (Vario-Sonnar T* 28-56mm F3.5-6.5), Konica 100

その車内にも,明瞭な影が生じている。

このフィルムの現像を,近所の「カメラのキタムラ」に依頼した。そして,仕上がったフィルムを受け取ったついでに,中古カメラのウィンドウを眺めてみる。
 そこに,消費税を含んでも3000円足らずの価格がつけられた,Nikon F4Sがあった。
 値札につけられた注意書きを読んでみると,電池ボックスに腐食が生じているとのこと。そのほかにも,いろいろと難点があるようだ。ジャンク品ではあるものの,Nikon F4Sが3000円というのは,魅力的である。まずは詳しく手に取って見せてもらおうか…と考えたものの,今日のところは思いとどまった。なぜならば,すでに私はNikon F4を入手している(2015年6月22日の日記を参照)。だが,ほとんど出番がない状態だ。それなのに,もう1台,Nikon F4を増やしてどうするというのだ?
 私が入手しているNikon F4は,NikonF4Eであり,いま目の前にある格安のNikon F4は,Nikon F4Sである。バリエーションが異なるのだから,収集するには好都合だ。しかも裏蓋が,私が入手していないデータバックMF-22である。
 それでも今日のところは,思いとどまることにしよう。もしこれが,Nikon F4SでもNikon F4Eでもない,ノーマルのNikon F4であれば,コンパクトな電源部のために入手してもよかっただろう。裏蓋がデータバックMF-22ではなく,マルチコントロールバックMF-23だったら,それを目的に入手してもよかっただろう。

ということで,目撃したこのNikon F4Sのことは,忘れることにしよう。


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