棚田に冬がくる～撮影日記

撮影日記

2017年12月10日(日)　天気：曇のち雨

今週は，広島市内でも雪を見ることがあった。ましてや北部のほうでは，それなりの量が降ったはずだ。これ以上の雪が降るようになると，慣れないところへクルマで訪れることは，できるだけさけるのがよいだろう。本格的に雪が降るようになる前，「井仁の棚田」の見納めをしておこう。

まずは，展望台から眺める。
　降った雪は大半が消えてところどころに痕跡を見せる程度であるが，刈り入れがすんで単調になった風景には，ほどよいアクセントになっている。そこに低くかかる雲(あるいは霧)が，この棚田が山奥にあるという印象を強めてくれている。一面の銀世界とは違った，美しさがある。

棚田の高いほうから展望台のほうを眺めると，谷底のほうから雲がわきあがってくるかのような印象を受ける構図となる。

秋の名残のカキの実にも，雪が積もっていたのだろう。それが解けて，実や枝に滴となって，ぶら下がる。

こうして少しずつ，棚田も冬になっていくのである。