撮影日記 |
---|
2017年10月01日(日) 天気:くもり望遠逆アオリ撮影の効果は?被写体の面,レンズ面,フィルム(あるいは撮像素子)面がすべて平行になっているとき,画面全体にピントのあった像が得られる。精密に製造されたカメラでは,レンズ面とフィルム面との平行は保たれている。しかし,被写体の面が都合よく平行になっているとはかぎらない。被写体がカメラに対して斜めになっていれば,どうしてもカメラに近い側と遠い側とではピントがずれてしまう。 注文していたことを忘れていたマウントアダプタが,Chinaの業者から送られてきた。 ソニーαNEX-C3にキヤノンFDマウントのレンズを装着するための,マウントアダプタである。 昨日は,よく晴れていた。 Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-EDここで「逆アオリ」の効果を利用してみよう。 SONY αNEX-C3の液晶モニターを少しはねあげれば,楽な姿勢のままで構図を決めることができる。拡大機能を利用すれば,少々まどろっこしいものの,ピント調整にルーペは不要だ。 4×5判における210mmレンズは,ライカ判における60mm相当程度の,長めの標準レンズといえる焦点距離のレンズである。しかし,APS-Cサイズの撮像素子をもつSONY αNEX-C3で使うならば,ライカ判で300mm程度の超望遠レンズに相当するものになる。 SONY αNEX-C3, FUJINON W 210mm F5.6うまく,電車の正面以外は大きくボケてくれた。しかし,微妙にピントをはずしている。シャッターレリーズが,早すぎた。この電車がもう少し進んだ位置(架線柱との距離がこの状態の半分くらいの位置)で撮るつもりだったのだ。ほかでもないが,SONY αNEX-C3は,シャッターレリーズボタンに指をかけてから,実際に露光されるまでの間が,少々長い。その間隔があまり気にならないカメラを使う感覚で撮ると,電車が想定していた位置から行きすぎてしまうので早めにレリーズをおこなったのだが,それでは早すぎたのである。 SONY αNEX-C3, FUJINON W 210mm F5.6シャッターレリーズのタイミングがつかみにくいのはSONY αNEX-C3の問題ということで,4×5判の組立暗箱を利用した逆アオリ撮影そのものに問題があるというわけではない。 |
← 前のページ | もくじ | 次のページ → |