2017年09月15日(金) 天気:曇のち雨
BDレコーダ故障 HDDに記録した番組を持ち出すには?
かつて,テレビ番組を録画するときには,ビデオテープレコーダが使われてきた。いくつかの規格があったが,もっとも普及したのは,VHSというものであった。その後,ビデオテープという磁気メディアにかわって,DVDあるいはBlu-rayディスクという光学メディアが使われるようになる。最近のDVDあるいはBlu-rayレコーダは,たいていの場合,HDD (ハードディスクドライブ)も内蔵されており,テレビ番組をいったんHDDに録画して,とくに手元に残しておきたいものだけを選んでDVDあるいはBlu-rayディスクにダビングして使うようになっている。ディジタル放送のテレビ番組のデータにはコピーガードがかけられており,HDDに録画した番組データをBlu-rayディスクあるいはDVDにダビングすることには「10回まで」という制限が設けられている。
以前に録画して,HDDに保存したままにしていたテレビ番組を,出かける先で見たくなった。このようなときは,HDDからDVD-RWのVRモードでダビングしておけばよい。そうすれば,たいていのDVDプレーヤで再生できる。ところが,私が使っているレコーダの,Blu-rayディスクドライブが故障したようで,ダビングができなくなった。
これは,困った。どうするべきか。
今後も使うのだから,すなおに修理を依頼するべきである。しかし,録画しておいた番組を出かける先で見たいのは,週末のことである。修理を依頼していては,まにあわない。
そこで,古いレコーダが役に立つ。
こんなこともあろうかと,アナログ放送時代のVHS/DVDレコーダを捨てずに,保管しておいたのだ。
HDDレコーダからのアナログ出力を,VHS/DVDレコーダの入力端子に接続し,録画をスタート。少しだけ録画して,再生。ちゃんとダビングできていることが,確認できた。あらためて,番組全体のダビングを開始。
この方法では,現在のハイビジョン規格の映像も,むかしのNTSC規格の映像になってしまう。画質の著しい低下はまぬがれないが,出かける先でちょっと見たい程度だから,これで問題ない。
ところが間の悪いことに,このダビング中にVHS/DVDレコーダも故障してしまったようだ。ダビングは不完全だったし,以前に録画したディスクを再生することもできなくなっている。
これは,困った。
いよいよ,最後の手段の発動だ。miniDVテープを使用するビデオカメラにダビングをすることで,なんとか番組を持ち出せるようにすることができた。
なお,miniDVテープにダビングした番組を,地上ディジタル放送に対応したレコーダにダビングすることは,コピーガードがあるためにできない。今後のことを考えれば,アナログ放送時代のVHS/DVDレコーダをなんとか修理したいところだ。パソコン用のドライブと交換できるならば話は簡単なのだろうが,たぶん世の中は,そんなに甘くはないと思う…。
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