撮影日記


2017年06月08日(木) 天気:晴

こんどは動いた マミヤ645スーパー

春先にMamiya 645 superを譲っていただいた(2017年2月21日の日記を参照)。今年の「中判写真週間」では,まず「セミ判の日」に,このMamiya 645 superで撮ることを予定していた。しかし,動作を確認していたにもかかわらず,いざ撮影というところで動作してくれなかった。フィルムを別のカメラに装填しなおして「6×6判の日」や「6×7判の日」を実行することも考えたが,やはりフィルム1本くらいはMamiya 645 superで撮ることにしよう。その後あらためて,Mamiya 645 superの動作が確認できたので,あらためてこれで夕方の風景を撮ることにした。

Mamiya 645 super, Mamiya-sekor C 80mm F2.8N, ACROS

よく晴れた夕方である。順光の低い光を浴びた建物は,穏やかな水面にくっきりとした像を映していた。

Mamiya 645 super, Mamiya-sekor C 80mm F2.8N, ACROS

振り返ると,電車が止まっている。太陽は電車のちょうど向こう側にあり,車内のようすをくっきりと浮かびあがらせてくれている。

Mamiya 645 super, Mamiya-sekor C 80mm F2.8N, ACROS

ついこのあいだまで,ほとんど葉がなかった街路樹も,いつのまにかすっかり新緑に覆いつくされている。葉の間を通った夕日が,路面のアスファルトを輝かせている。

Mamiya 645 super, Mamiya-sekor C 80mm F2.8N, ACROS

低い太陽が,自転車で通る人の輪郭を輝かせている。そして路面に,くっきりとその影を描いている。

順光で撮れば,その光景は平凡だが美しく描かれる。逆光で撮れば,平凡な光景でもドラマチックに演出される。「逆光は勝利」は,普遍の真理である。そして,朝と夕方に短時間だけ得られる,低い位置からの強烈な光線は,絵作りに好都合なのである。
 Mamiya 645 superは,扱いやすいカメラである。
 中判一眼レフカメラであるが,Mamiya RB67のように巨大なわけではない。交換レンズをよくばらなければ,小さなバッグにじゅうぶんにおさまる。適度な重さがあるので,構えたときに安定感がある。しかしながら,シャッターやミラーのショックは大きく,油断しているとカメラブレが発生しそうだ。


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