撮影日記


2017年04月09日(日) 天気:晴のち曇

赤のほかにもチューリップ
色によって開花時期が違うのか?

昨年秋に,およそ100球のチューリップを植えた。今月になってから咲きはじめ,いま,赤いチューリップがたくさん咲いている。購入したチューリップの球根は,さまざまな「色や品種が混ざって」しまったというセットだった(2016年11月13日の日記を参照)のだが,ともかく咲いたものは1つを除いて(2017年4月7日の日記を参照),一般的な姿の赤いものであった。
 だが,チューリップの開花も,加速してきたようだ。昨日までは色がはっきりしなかったつぼみも,いろいろな色を示すようになってきた。

Kodak DCS 460, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

赤い花の間で,少し遅れて伸びてきたのは,すこし紫がかったバイカラーの花になってきた。

Kodak DCS 460, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

黄色い花ばかりが咲いている鉢は,赤い花が咲いた鉢とは別の鉢だ。

Kodak DCS 460, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

2016年11月13日の日記で,10球ずつ植えたプランターは,ほかの鉢よりも開花が遅れていたが,ここからは桃色の花が伸びてきた。

チューリップには,早咲きの品種や,遅咲きの品種がある。同じ環境に植えていても,品種によって,花の咲く時期が少しずつずれる。この秋に植えた100球では,比較的早く開花する赤いもの,少し遅れて開花する黄色いもの,さらに遅れて開花する桃色のものが含まれていたようだ。いつもよりたくさん球根を植えたので,いつもよりたくさん花が咲いてうれしい。しかもこれから,もっとほかの色の花も咲くのではないかと期待できるのだから,さらに楽しくなってくるというもの。

いまのところは,自宅は赤い花に囲まれている状態だ。朝の光が,花についた水滴を輝かせている。
 逆光の状態で撮れば,花びらは透過光となり,周辺部は光り輝くようになる。

Kodak DCS 460, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

前ボケに葉を配置すれば,少し身を隠した恥じらう姿となる。

Kodak DCS 460, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

恥じらいながらも,乱れた心は,水の底に静かに反射している。

Kodak DCS 460, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

朝日のあたる花を,背景から浮かび上がらせてみた。

Kodak DCS 460, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

画像処理ソフトウェアでコントラストを強調すれば,背景を暗く落とすことになる。さらに彩度もあげると,ボケた部分の周囲がフレア状になる。これをやりすぎると,発色が不自然なものになりかねないが,これくらいなら許容範囲だろう。
 Kodak DCS 460で撮影される画像は,TIFF形式のファイルになる(2016年1月17日の日記を参照)。RawTherapeeというソフトウェアでJPEG形式に変換するが,自動調整では,あまりに不自然な色になってしまうことがある(2016年1月22日の日記を参照)。とくに,このように色の分布が偏っている場合には,いろいろと調整を試行錯誤して色を決めねばならない。そして,なかなか「これがいい」という結論がでない。慣れが,まったく不足しているのである。
 「実際の色を忠実に再現する」ことを目ざすだけでなく,「実際の色とは違っても,思ったような色に誇張する」ことを目ざすのも,「絵をつくる」という意味では,じゅうぶんに「アリ」だろう。そういう使い道には,「JPEG撮って出し」の機能(撮影した画像がカメラ内で適切に処理されJPEG形式のファイルとして保存される機能)がない,Kodak DCS 460のようなディジタルカメラが適している。「JPEG撮って出しができない」からこそ,そのへんが割り切れるのだ(笑)。

Kodak DCS 460, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

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