2015年04月08日(水) 天気:くもり
割れたギアを糊づけでごまかす SIGMA AF 18-35mm F3.5-4.5の復活
シグマの超広角ズームレンズ(SIGMA AF 18-35mm F3.5-4.5)を絞りが不動のジャンク品として入手したのは,2013年9月28日のことであった。絞りが開放状態になったままで,動かないのである。開放専用と割り切れば,お気軽なスナップ的撮影専用として遊べるわけだが(2013年10月14日の日記を参照),最近,絞りが少し絞りこまれた状態になっているのに気がついた。もちろん絞りは,動かない。そこで,少なくとももとの「開放で動かない」状態に戻そうと考え,レンズを分解することにした。
まず,分解しやすそうな場所として,マウント側のネジ3つをはずす。
ここをはずすと,レンズや絞りを駆動するギアがあらわれた。この画像で上のほうに見える,3つの白いギアが,絞りを動かすもののようだ。左の小さなギアがモーターの軸についているようで,右の大きなギアが絞りを動かす軸についているようだ。
よく見れば,この3つの白いギアのうち,左のもっとも小さいギアが割れている。そして,空回りしている。モーターが絞りを動かそうと努力しても,すべて虚しく空回りする。そのため,絞りが開放のまま動かない状態にあり,しばらく使っているうちになにかのはずみでギアが動き,絞りが少し絞られた状態になってしまったのだろう。
さて,この割れたギアとまったく同じギアが入手できれば,修理は簡単にできるはずだ。だが,そのような都合よいギアが入手できるかどうかはわからない。そこでなんらかの応急措置を試みることにした。この種のプラスチックはふつうの糊ではつかないことが多いので,軟質プラスチックでも接着できると称する糊を買ってきた。
ギアの動きを観察してみると,開放からいちばん絞った状態まで動かすときに,この割れている小さなギアはギリギリ1周していないように見えた。そうであれば,きれいに接着できなくても,割れているところを使わないような位置で軸に固定してしまえば,なんとか使える状態になりそうである。そこで割れ目を貼りあわせた後,軸にさして,さらに糊をたらした。一晩おいて動かしてみると,おお,ちゃんと絞りこまれて開放に戻るではないか。
ただ,ズームの位置によってはきちんと開放に戻らないこともある。今回の措置はあくまでも応急のものであり,完全に治すためには,ここにきっちりあうギアをさがして交換することが必要なようだ。
とはいえこの程度まで復活したなら,ちょっとした遊びで使うにはじゅうぶんである。
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